天然芝から“最先端”の人工芝に…ファイターズの本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」内野グラウンドが生まれ変わる…選手の体への負担やプレーへの影響は?野球以外の可能性が広がる

内野が天然芝から人工芝に
オープン戦が始まった、北海道日本ハムファイターズの本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」。
今季から内野が、天然芝から人工芝に張り替えられました。
そのワケとは。
台湾遠征から本拠地へ戻ったファイターズ。
内野グラウンドが人工芝に張り替えられてから初めての練習が行われ、選手たちはボールの跳ね返りや転がりなどを念入りにチェックしました。
「すごいですね、人工芝になったのに見た目はそんなに変わっていない。もう少し練習を見て、どれくらいボールの勢いがなくなるのか確かめたい」(北海道日本ハムファイターズ 新庄 剛志 監督)
天然芝が売りだった「エスコンフィールドHOKKAIDO」。
開業前から模型を作り、日当たりを研究。
地下に保温のための配管を通し、夜間は照明を当てるなどして北国で天然芝を維持してきました。

これまで北国での天然芝を維持してきた
なぜ、人工芝に張り替えたのでしょうか。
「目的のひとつはコンディション作りのしやすさ。天然芝だと日照時間確保のため日光に当てないといけないし、気候や湿度によって管理の仕方を変えなければならない。人工芝に変わることによって、その負担が減る」(ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 加生 雄介さん)
天然芝導入の理由のひとつが、クッション性に富み選手の体への負担軽減が期待されることでした。
人工芝に変わることで影響はないのでしょうか。
「かなりクッションが効いていて、やわらかいですね。芝を触った感じも、抵抗をかけたときに天然芝のそれと変わらない感じ。上から見ると、土から生えた本物の芝のようです」(八木 隆太郎 フィールドキャスター)

まるで本物の芝
それもそのはず、今回導入されたのは日本初となる世界最先端の人工芝。
メジャーリーグで導入が進んでいる「B1K」というものなんです。
「一番下にアンダーパッドを敷き詰める。人工芝の下でクッションパッドとして衝撃を吸収する」(東洋グリーン 加古 暁さん)
3層構造になっていて、クッションパッドの上には細かい砂をまきます。
その上には土の代わりに、ふわふわしたやわらかい層が。
「ヤシの殻の繊維でかなり軽い。これを湿らせた状態で使うのが前提になる」(加古さん)