【北海道マラソン2026】新谷仁美、18年ぶり北海道でMGCへ「自分の強さ、力を見せていけたら」真夏の北海道を選んだ3つの理由
足底筋膜炎を越え、再びマラソンへ

けがを乗り越え2年半ぶりのフルマラソンへ
新谷を苦しめたのは、左足の足底筋膜炎だった。かつて右足の足底筋膜炎が競技から退く決断につながった過去があり、再発時の衝撃は大きかった。ただ、今回は横田真人コーチというパートナーがいた。
「左脚の足底筋膜炎。踵なんですが、そこを負傷してしまっていて。過去に私、一度引退をしていまして、その引退理由も右脚の足底筋膜炎だった」
痛みの強さや回復に時間がかかることは分かっていた。休んだからといって痛みから解放されるかも分からない。今回は逆の足だったこともあり、本人にとって衝撃は大きかった。
――1度は引退を決意させた症状です。やはり応えましたか。
「そうですね。ただ、あの時と違うのが、過去に即引退を決めたのは、まるっきり一人だったので。簡単に言えば孤独の中で競技をやっていた。もちろんチームに所属はしていて、仲の良いチームメートもいたんですが、いわゆる今の横田さん(横田真人コーチ/TWOLAPS)みたいに指導者とともに成長していく中で、結果を取りにいくパートナーという存在がいなかった。そこの違いが一番、けがをしてでも続けられる理由かなと思います」
痛みはすでにない。米国・サンディエゴとオレゴンでの合宿を経て暑熱順化を進め、8月15日以降は千歳市で本番直前の仕上げに入った。作戦は「30km以降からビルドアップする」。目標タイムは2時間30分00秒、目標順位は1位と記した。
18年ぶりの北海道。暑さをどう走るか

18年ぶりに北海道マラソンに出場
18年前、2008年の北海道マラソンは2位。当時の記憶は、いまと少し違う。
「20年近く前になると思うので、そんなに暑くなかったなっていう。やっぱりさすが北海道だなという思い出があって。今みたいにどこの土地に行っても暑いっていう状況じゃなかったので、本当にただただ涼しいなという中で走った記憶しかない。走っていて苦しいというのはもちろんあって、距離を踏めば踏むほどキツくなる感覚はあるんですけど、暑さはあまり気にならなかった」
今回、警戒するのは暑さが後半の脚に及ぼす影響だ。
「やはり今はどこの土地に行っても暑いので、その点がどれだけ自分の体に影響を及ぼすか。後半の脚にどう影響するかというのは、ちょっと恐さはあるんですが、ここをクリアすれば2年後にあるロサンゼルス五輪のイメージづくりはできるかなと。夏のマラソンを踏むということが自分にとっては必要ですし、そこで自分が納得する結果を掴むことができれば、けがで沈んでいた気持ちから一歩踏み出せる。そのきっかけをつくりたいなと思います」
世界との距離感については、厳しい視線を向ける。
「今のマラソン、厳しく言えば世界との差が大きく広がっているなというのを、マラソンを踏んでいなくてもひしひしと感じる。ただ、まずは同じスタートラインに立たなければ、一緒に走ることもできない。タイムからしたら本当に大きな差があるんですが、気候などの状況の中で、どれだけ日本人選手が粘れるか。日本人選手の強さは粘り強さの部分でもあると思うので、そこを世界で見た時にどう評価されるかというところを、北海道マラソンでまずリハーサルというかたちでお見せできたらなと思います」








