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【恵庭市移転決定の裏でドラマが】ファイターズ2軍本拠地誘致…江別市と苫小牧市で1年間走り続けた市民に密着―74歳建築士の夢と高校生の挑戦が残した“かけがえのない財産”とは<北海道>

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 1年にも及ぶ北海道日本ハムファイターズ2軍本拠地の誘致活動を、UHB八木隆太郎キャスターが追い続けていました。

 今回、選ばれなかった2つの市にも、大きなドラマがありました。

苫小牧市の誘致活動の取材

 「北海道日本ハムファイターズはファームの移転先を恵庭市に内定」(ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 小林兼執行役員)

 ファイターズの発表を会見場で聞いた私は、誘致活動を振り返り、感慨がじわじわとわきました。

 そしてすぐに、これは終わりなのか始まりなのか、落選した2つの市の“まちづくり”の未来に思いを馳せていました。

大きくため息をついた下畑英二さん

 恵庭市決定の瞬間、74歳の下畑英二さんは大きくため息をつきました。

 「これは仕方がないことです。どこかに決まるんですから」(江別ファイターズ誘致期成会 下畑英二さん)

一級建築士としての特技を存分に生かした

 期成会の広報隊長として精力的に駆け回った1年間。その源は、自らの特技で描いた未来の江別市でした。

 一級建築士として大手ゼネコンでまちづくりに貢献してきた下畑さん。新球場とインフラを整備した誘致後の江別市では、市民の頭上をゴンドラが走っていました。

下畑さんが描いたゴンドラプラン

 「ゴンドラプランというのを考えた。がーっとこっちの側の方に千歳川を含めて空知平野の田園地帯が見えるような。それもいいかなって考えてるんですよね。(Q:夢が膨らみますね?)はい、膨らみます」

 「(Q:なんでそんなに頑張れるのか?)人が好きなんです。(江別市のために)なんとか私がやらなきゃいけないなって気になるっていう」(いずれも下畑さん)

大雨の中行われたファイターズロゴの人文字

 大雨の中のファイターズロゴの人文字や「後藤江別市長への激励」など、市民による手作りの誘致活動。

 しかし、吉報は届きませんでした。

 「よかったですね。決まって。私の肩の荷がおりた。心のつながり、人生にとっては味わえない経験をさせてもらえたので私は幸せものです。新たに江別の活力になると思う」(下畑さん)

苫小牧市F2軍本拠地誘致期成会 外囿心一幹事長

 「決定地の恵庭をしっかり盛り立てて北海道全体が活性化するように」(苫小牧市F2軍本拠地誘致期成会 外囿心一幹事長)

苫小牧市 金沢俊市長

 「高校生の皆さんには心から感謝を申し上げたいと思います」(苫小牧市 金沢俊市長)

渡部孝祥さんによるプレゼン

 苫小牧市で私が出会ったのは、学生の誘致団体の代表、高校3年生の渡部孝祥さんです。

 誘致の理由を聞くと学生らしい意見が。

 「苫小牧市は遊ぶところが少ないという課題もありますので」(苫小牧市学生団体「FINE HOKKAIDO 2軍誘致班」渡部孝祥さん)

渡部さんを中心に大人を驚かすほどの誘致活動を行った

 一方で、周囲の大人を驚かすほど若い力をどんどん巻き込んで、誘致後の街を描き続けました。

 「学生と球団側でのコラボ企画だったり、“まちづくり”で学生が思う苫小牧市の魅力について話し合える」(渡部さん)

 「本当に学生の活動は誘致活動の力をいただいた。若い力が球団に届いていると信じている」(F2軍本拠地誘致期成会 外囿心一幹事長)

心境を語る渡部さん

 アクセス面での集客のほか、冬は雪が少なく夏は涼しい気候から、自然と共生するボールパークづくりなど提案してきました。

 恵庭市の決定直後、思いを聞きました。

 「1年前の自分には考えられなかったようなイベントを開いたり、署名活動をしたり色々なことがあった。周囲の大人には感謝している」(渡部さん)

 誘致活動で世代を超え、自分たちの“住むまち”を改めて見つめた1年間。

 苫小牧市と江別市には、かけがえのない財産が間違いなく、残りました。




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