【高校陸上】立命館慶祥、男女で全国頂点へ 大けがを乗り越え、最後のインターハイで優勝を狙う峯岸美來さん 1年時から磨いたバトンで3年間の絆示す男子リレーチーム<北海道江別市>

男子リレーメンバー(前列左から上野晴稀さん、中丸晧太さん、笠井逞生さん、後列左から伊藤悠大さん、渋谷季羽沙さん、榎本恵梧さん、藤田響介さん
7月30日から滋賀県で行われる全国高等学校陸上競技対校選手権大会(インターハイ)に30人の代表選手を送り込む立命館慶祥高校陸上競技部。東京五輪男子100メートル日本代表の小池佑貴選手らを輩出しました。毎年数多くの選手を全国大会に送り出している北海道陸上界の名門校です。
チームを率いる日裏徹也監督が「10秒中盤を出せる選手が4人そろった」と全国優勝に期待を寄せる男子の4×100メートルリレー、そして「十分トップを狙える」と話す4×400メートルリレー。上位進出を狙えるメンバーがそろいました。6月に行われた北海道高等学校陸上競技選手権大会(インターハイ予選)では、2024年インターハイ優勝、2025年準優勝の実績を誇る北海道栄高を抑えて優勝。北海道予選4位と涙をのんだ昨年の雪辱を果たし、見事に全道優勝を飾りました。

立命館慶祥高校陸上競技部の練習の様子
1年時から同じメンバーでリレーを磨き続け、着実に力をつけてきた3年生たち。陸上競技部のキャプテンでリレーメンバーの榎本恵梧さん(3年)は、「1、2年時はけがなども重なり、北海道で1番になれなかった。1年生から同じメンバーでリレーを戦ってきて結果を残せたので、本当に陸上をやっていてよかったと思える瞬間だった」と北海道予選を振り返ります。
さらに、「いつか勝ちたいと思っていた相手に、やっと3年目で勝てた。練習の集大成だった」と自信をのぞかせました。インターハイに向けては、「自分たちは強いメンバー、速いメンバーがそろっている。まずは北海道記録に迫る39秒台中盤を出して、1位を目指して頑張っていきます」と力を込めます。キャプテンとしては、「自分が率先して声出して、みんなを盛り上げて、楽しく陸上をやっていけたらいいなという思いで頑張っています」と語りました。

インターハイ女子400mHなどに出場する峯岸美來さん(3年)
また、女子400メートルハードルの峯岸美來さん(3年)も、この大会に懸ける思いは強いものがあります。優勝候補と言われた昨年の北海道予選で転倒し、左足首のじん帯を2か所損傷する大けがを負い、全国への道を閉ざされました。峯岸さんはその時の心境を「『絶望』っていう感じで、今までのものが全て無くなったという感じ」と表現。けがの直後は、もう誰にも会いたくないという気持ちにまでなったといいます。
その時に支えになったのは、家族とチームメイトでした。「学校や治療院にも毎日連れて行ってもらった。自分が何も動けない状態だったので、全て支えてくれた。チームメイトも励ましてくれて、学校での不自由な生活も支えてくれたので、回復につながった」と感謝を口にします。
そんな悔しさを胸に臨んだ高校生活最後のインターハイ予選。2位に2秒74差をつける圧勝でした。しかし峯岸さんは「59秒台を目指していましたが、ギリギリ切れなくて正直悔しい大会だった」と話し、満足はしていません。それでも、昨年の思いも胸に挑む全国大会への決意をこう語りました。「去年の自分の悔しさも兼ねて、両親や先生に今までの感謝を伝える意味でも、いい走りがしたい。目標はインターハイ優勝です。しっかり走れる自信はある」

峯岸美來さん(3年)練習の様子
1年前に味わった「悔しさ」。それでも着実に力を伸ばし、3年生となった今年、全国での飛躍が期待されます。峯岸さんは「悔いが残らないように自分のできる力を出したい。全道大会で納得のいかない思いがあったので、笑って終われる大会にしたい」と話し、インターハイ本番を見据えています。
「勝負できるところを見つけよう」という考えから生まれた部のスローガンが「局地戦」です。日裏監督は、「勝負はまず人との勝負だが、自分のいいところをしっかり伸ばして、ここだけは負けないという部分をつくろう」と、このスローガンを掲げました。3年間、それぞれが徹底的に長所を磨き上げた選手たちが、高校最後の夏に挑みます。









