【帰国インタビュー】スキージャンプ伊藤有希「応援がパワーになった」
ノルディックスキーのジャンプ女子で今季6年ぶりにワールドカップ(W杯)優勝を果たした伊藤有希選手が3月26日に帰国しました。取材に応じた伊藤選手は北海道ニュースUHBのインタビューに次のように答えました。
Q.久しぶりに北海道に帰ってきてー
「(W杯札幌大会を終え)2ヶ月前に出発した時は雪がいっぱいあったのが全然、雪がなくなってしまっていて、何か寂しい感じがする」。
Q.シーズン締め括りは今季2勝目となる逆転優勝。何か信じられないという表情をしていたがー
「(自分が飛び終えたあとの)選手のジャンプを見ていて(トップに立つ目安の)ラインを超えていたので、(自分では)3位だと思っていて表彰台に乗れてすごくうれしい気持ちではいたが、何か周りの様子がおかしいなあと思ったら、周りの選手が“優勝したんだよ”って教えてくれて、結果を見たらそうだったので“自分でもサプライズな”締めくくりになった」。
Q.今季は史上初の日本女子表彰台独占の中央に立つ6年ぶりの優勝、フライングヒルでの200メートル超えもあったー
「本当にもう夢のようなシーズンだった。まさか勝てるとは思っていなかったし、そして日本チームで表彰台に乗れたこと。そして、一度は諦めざるを得なかった夢が自分の力ではなくて、周りの選手だったり、コーチだったり、組織委員会だったり、皆さんの力のおかげでその夢を実現していただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱい。より強く“自分ひとりで飛んでいない、飛ばせてもらっている”という気持ちを強く感じた」。
Q.時間が経って優勝の実感はー
「(実感は今も)ない。今シーズン勝てた2勝もフライングヒルも幸運の、自分で狙って勝ち取ったわけではなくて、周りの流れだったり、運だったり、助けだったり、いろいろな力があっての夢のような獲得だった。今シーズンはそうした皆さんのおかげで成功を勝ち取れたシーズンだった。来シーズン以降は自分で狙って勝ちにいく、狙って成功を手に入れられるような力をつけていきたい」。
Q.改めて帰国報告をー
「土屋ホームスキー部の伊藤有希です。今シーズンもたくさんの応援ありがとうございました。ジャンプ会場で、そしてテレビを通しての皆さんの応援が何より私の飛ぶパワーになりました。今シーズンはこれで終了となりましたが、また来シーズンも応援よろしくお願いいたします」。