"地価の上昇率"…全国TOP10を北海道が独占 住宅地・商業地ともに1位は"新球場"の北広島市 札幌近郊で需要高まる
土地取引の目安となる地価が公表されました。
住宅地・商業地ともに上昇率の全国トップテンを北海道が独占。
上昇率1位はやはりあの新球場のマチでした。
鎌田 祐輔 記者:「地価の上昇変動率が最も高かった住宅地です。エスコンフィールドからの距離は約900メートル。ここから(球場の)屋根の一部を確認することができます」
住宅地の上昇率全国ナンバーワンは、北海道北広島市共栄町1丁目の一角。
上昇率は30.0%で、2022年、1平方メートル4万6000円だったのが、5万9800円に上がりました。

北広島市のボールパーク
要因は、やはりファイターズのボールパークです。
雇用と人口の増加が見込まれ、住宅地の需要が高まりました。
この静かな住宅街は、ボールパークから徒歩数分。
もともと地価が安かったこともあり、上昇率の1位から4位を北広島市が占めています。
鎌田 祐輔 記者:「地価の上昇変動率が最も高かった土地のわずか50メートル先。ホテルや商業施設などが入る複合ビルの建設が進められています」
商業地での上昇率も、全国1位と2位が北広島市。1位の栄町1丁目は、JR北広島駅の西口の一角です。
ボールパーク開業に伴う再開発で、2022年より28.4%上昇しました。
北広島市民:「盛り上がっているなあという感じですよね。やっぱり楽しみですね。お店とか楽しい施設とかできる聞いてるので」

札幌近郊のマチがランクイン
住宅地・商業地ともに上昇率の全国トップテンは、すべて北海道が占めました。
北広島市のほか、江別市、恵庭市、千歳市など、札幌近郊のマチがランクイン。
背景には、札幌の地価高騰がありました。
北海道不動産鑑定士協会 斉藤 武也 副会長:「低金利政策、金融緩和政策ですよね。札幌市の郊外でもちょっと値段が高くなってきている。次に札幌周辺の利便性が良い地域。次に札幌周辺の利便性がやや劣る地域ってことになってるんですけど、現在そこまで及んでるってことです」
北海道内の住宅地で最も高かったのは、札幌円山・裏参道沿いの一角です。
トップテンには宮の森や山鼻など、地下鉄沿線がランクインしましたが、札幌市内のこうした地価高騰で、宅地の需要が札幌近郊のマチへと広がっていったのです。
一方、商業地の1位は再開発が進む札幌駅前の一角で、このほか大通、ススキノでも地価が上がっています。