【カーリング】ロコ・ソラーレ妹分のLS北見は痛い3敗目…北海道選手権

旋風起こす高校1、2年生チームの十勝JCC 写真:(C)北海道カーリング協会
カーリングの北海道選手権(兼アルバータ杯)は12月9日、北海道北見市で1次リーグ3日目が行われ、女子では本橋麻里選手がサードをつとめるLS北見が十勝JCCに10対5で敗れ3敗目を喫しました。
同大会は男女各8チームが総当たりの1次リーグを行い上位4チームがプレーオフに進出しますが、女子はこの日までに北海道銀行が6戦全勝、札幌協会が5勝1敗でプレーオフ進出を決めています。残る2枠は4勝3敗がボーダーラインとみられ(3勝4敗でも進出の可能性はありますが)、LS北見のプレーオフ進出は10日の1次リーグ最終戦(対北見工大)の勝利が絶対条件です。
■LS北見の呼称復活
日本協会、および傘下の地区協会が主催する“選手権”競技会ではチーム名は“登録法人・公共団体・地区またはスキップ名”と決められています。法人化したあとの“ロコ・ソラーレ”は「ロコ・ソラーレ」名で大会に出場していますが、2018年までは「LS北見(えるえすきたみ)」の名称を用いていました。今回「LS北見」として出場しているのは法人化した「ロコ・ソラーレ」の姉妹チームのロコ・ステラ。“ロコ・ステラ”のチーム名は協会登録の名称としては使用できないので地域名を冠した「LS北見」が大会出場時のチーム名として採用されています。
■ロコ・ステラ(LS北見)に勝利した十勝JCC
台風の目になっています。LS北見に勝利した十勝JCCは4勝2敗としてプレーオフ進出に王手をかけました。メンバーは高校2年生の中村碧音選手が最後にストーンを投げるフォース。サードでスキップの佐藤七希選手と市山ひまり選手、ひおり選手の双子の姉妹の3人が高校1年生、フィフスの中村華音選手は中学1年生というフレッシュなチームです。
中村碧音選手は次のように話しました。
「私たちは初めての一般の大会に今回出場して“挑戦者”という意気込みで戦っています。確実に勝てる試合がない中で自分たちのカーリングができるように頑張ってきました。最初は離されたりする試合もありましたが今の試合(LS北見戦)は自分たちのカーリングができたのかなと思っています。(惜しかった2試合前の)北海道銀行の敗戦をしっかりと修正することができたので今のロコ・ステラの試合に勝つことができたかなと思います」。
フロントエンド(リードとセカンド)の市山姉妹のドローが強みという十勝JCC、中村選手は次のように続けます。
「私たちはまだまだ経験が足りなくて今年目指しているのは北海道ジュニア優勝。日本ジュニアでも優勝を目指しているのでそういうところで勝てるように強豪の人たちとどれくらい戦えるのか知ってちゃんと経験を積んでジュニアとかでも実績を残せるようにしていきたいです」。
■ロコ・ソラーレへの挑戦権獲得は…
北海道選手権の優勝チームは来年1月の日本選手権の出場資格(北海道ブロック枠)が与えられます。また準優勝チームは日本選手権最後の出場枠ワイルドカードを争う決定戦に出場できます。今回残念ながら大会は無観客となりましたが、北海道選手権の決勝は12月11日です。
1次リーグ LS北見対十勝JCC 12月9日
LS 2001 0200 | 5
十勝 0230 1022 | 10
※1次リーグは8エンド制
会場:アドヴィックス常呂カーリングホール
■女子順位(12月9日終了時)
1)北海道銀行 6勝0敗
2)札幌協会 5勝1敗
3)十勝JCC 4勝2敗
4)LS北見 3勝3敗
5)札幌ジュニア3勝3敗
6)チーム稚内 2勝4敗
7)チーム札幌 1勝5敗
8)北見工業大学0勝6敗