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ファイターズ ホーム最終戦が終了 “ドル箱” 去る「札幌ドーム」の未来は いばらの道か…

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札幌ドームの未来は…

 28日が札幌ドームでの“ホーム最終戦” となった北海道日本ハムファイターズ。

 2023年は北広島市で建設中の新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」が本拠地となります。

 2023年はファイターズが新球場へ移転する記念すべき年になる一方、札幌ドームにとっては「プロ野球」という大きな収入源を失う“いばらの道” の始まりとなります。

ファイターズの新たな本拠地となるエスコンフィールドHOKKAIDO 2022年6月

 ファイターズの新球場構想が明らかになったのは2016年。

 所有者である札幌市は真駒内公園を移転先に提案しました。

 しかし、提案までに時間がかかり住民の反対運動も起きました。

 市長自ら動いた北広島市の熱烈な誘致活動に対し後手にまわり、ファイターズを逃してしまう形になりました。

 当時、秋元克広 札幌市長は「北広島市と比べると制約があったのかという感じはします」と提案内容に差があったことを認めました。

 「コロナ禍」以前の2019年度、札幌ドームの利用日数は計127日間。

 その内、ファイターズの試合が最も多く62日と半分近くを占めていました。

 一番の“顧客”が2022年以降、いなくなることになります。

北広島市への移転が決定し握手をする北広島市の上野正三 市長(左)と北海道日本ハムファイターズ 前沢賢 事業統括本部長(右)2018年

 札幌市は2023年度以降の収支見込みを2022年6月に公表。

 2023年度は新型コロナウイルスの影響でイベント開催は復調しないと想定し、約3億円の赤字が出ると試算しました。

 それでも2024年度以降は黒字を見込み、5年間累計で900万円の純利益が出るとしています。

 ファイターズ移転後の黒字化プランについて、札幌市は「4つの柱」を作ると話します。

 1つ目は「プロサッカーの試合の集約」です。

 現在、札幌市内にある厚別公園競技場でも行われている北海道コンサドーレ札幌の試合を2023年度は札幌ドーム開催に一本化。

 14試合(2019年度)から20試合(2023年度)に増やす予定です。

 2つ目は「1~2万人規模コンサートへの対応」です。

 4万人強を収容できる札幌ドームを暗幕で仕切って規模を小さくし、2万人規模のコンサートを誘致するとしています。

 札幌市スポーツ局の深井貴広 企画事業課長は「札幌市には、これまで2万人規模で開催できるハコがなかった。積極的に営業をかけてきたい」などと話します。

 3つ目の柱は「展示会の日数拡大」で、4つ目は「自主イベントの日数拡大」です。

 2019年度、展示会は8日間、自主イベントは9日間行われましたが、2023年度はそれぞれを30日間、13日間と大幅に増やす予定です。


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