【カーリング】ロコ・ソラーレ全勝で今季初優勝…アドヴィックスカップ

北海道カーリングツアー・アドヴィックスカップ女子優勝のロコ・ソラーレ (C)ADVICS CUP
カーリングの北海道ツアー最終戦、アドヴィックスカップは9月11日、最終日を迎え男女の決勝と3位決定戦が行われました。
女子決勝はともに予選リーグと準決勝まで全勝同士のロコ・ソラーレとフォルティウスとの顔合わせとなりました。
フォルティウスは北海道カーリングツアー4大会に出場し優勝2回を含むすべてで決勝に進んでいます。
北京五輪の代表を争った強豪チームの顔合わせはゲーム序盤。ロコ・ソラーレのセカンド鈴木夕湖選手がスーパーショットを連発。フォルティウスの近江谷杏菜選手もスーパーショットでお返しするなど白熱の展開になります。
第2エンドは有利な後攻ながらロコ・ソラーレの巧みなストーン配置でフォルティウスは第1エンドに続いて窮地に追い込まれます。吉村紗也香選手の起死回生を狙ったショットも不運にも僅かな角度でロコ・ソラーレの石を動かし2点を献上。
ロコ・ソラーレは初めての後攻となった第4エンドには藤澤五月選手が難しいショットを決めてキッチリ2得点。立ち上がりの連続スチール、後攻での複数得点と勝利へ盤石の歩みを進めます。
後半に入って複数得点で反撃を狙うフォルティウスでしたが、ロコ・ソラーレのリード、吉田夕梨花選手が北京五輪でも話題になったウィックショットを披露。“ゆりかタイム”で反撃の芽を摘むなどロコ・ソラーレはシーズン2試合目、まだまだ本調子とは言えないなかでもフォルティウスを圧倒。今シーズン初優勝を飾りました。
■女子決勝
ロコ・ソラーレ 1202 101x | 7
フォルティウス 0010 010x | 2
吉田夕梨花選手の話
「夏の大会は結果ではなくてカーリングを取り戻すというところだった。本当に最後の最後までこうしてファイナルまで残ってお客さんに、カーリングファンの人たちにたくさん試合を見てもらえたことが何より嬉しい」。
鈴木夕湖選手の話
「同じミスをやらないということを意識してこの試合に臨んで、そこはクリアできたが、また新たな課題も見つかった。(このあと)カナダに行ってJDコーチと過ごし、大会にたくさん出るので、またみんなで成長していけたらいいなと思っている」。
吉田知那美選手の話
「気持ちも新たに。ただ強いというだけでなく見てくれる人が楽しいと思ってもらえる、ロコ・ソラーレらしい面白いカーリングを突き詰めていきたい」。
藤澤五月選手の話
「勝って終わったが課題は残っている。楽しい試合を私たちは目指している。そんなロコ・ソラーレを今後もお見せしていきたい」。
「(今年発足した北海道カーリングツアーについては)関わったすべての人で作り上げた北海道カーリングツアーだと思う。本当に多くの人に感謝したい」。