きみと、ずっと。UHB|北海道文化放送

夏競馬終了

2020/09/08

吉田 雅英

6月13日(土)の函館競馬から始まった今年の夏競馬が
9月6日(土)の札幌競馬で終了しました。
およそ3か月間13週間にわたり開催されました。
開催期間は去年よりも1週長かったのですが、
ご存じのとおり今年は新型コロナウィルス感染拡大防止の為、史上初の無観客での
開催となりました。


観客が居ない中での競馬というのは実に寂しいものでした。
いつも札幌開催期間中は自宅近くから路線バスに乗って桑園駅まで行き、そこから競馬場正門前まで歩くのですが、例年ですと競馬場の駐車場待ちの車が連なっていたり、競馬観戦に行くファンの皆さんが楽しそうに歩いている姿が見られたり、札幌記念が行われる重賞競走の日などは開門前からたくさんの行列ができていたりしていました。
ところが今年はそういった光景はいっさい見ることはできませんでした。


場内もひっそりとしていてスタンドの空席を見ていると何とも悲しい気持ちになってきました。1レースから最終の12レースまでひたすら淡々と競馬が進んでいきました。
これまで台風や馬のインフルエンザで開催が中止になることはありましたが
無観客開催というのは長年競馬中継に関わってきた中では初めての出来事でした。

ただ、無観客とはいえ、競馬関係者の皆さんの努力で競馬が開催されたということには
感謝しかありません。
競馬場に来られないファンの皆さんは当然テレビ中継等でレースを観戦することになるので中継スタッフも今年はひときわ気合を入れて放送に臨みました。
ファンが居ない競馬場でしたがレース自体は白熱したレースが展開されました。
多くの新馬や秋に向けて成長が楽しみな馬たちが今年も夏の競馬場を駆け抜けていきました。
中でも注目は函館のデビュー戦を勝って札幌2歳ステークスを優勝したソダシという白毛馬です。白毛というのは馬の毛色のことで、ほぼ全身が白い毛で覆われています。同じように白く見える毛色として、あし毛があげられますが、こちらは生まれたときは白くなくて青毛や鹿毛などの色合いをしています。年をとるに従ってだんだん白くなっていくのに対し、白毛の馬は生まれた時から全身が真っ白な毛で覆われています。あし毛の名馬としてはオグリキャップやゴールドシップなどが有名です。ソダシというのはサンスクリット語で純粋とか輝きという意味だそうです。


ソダシの母はブチコという白毛馬で、ブチコのお母さん(ソダシのおばあさん)にあたるのがシラユキヒメという白毛馬です。このシラユキヒメという馬は現役時代9戦して未勝利に終わったのですがお母さんになってからは、たくさんの白毛の活躍馬を産んでいます。シロクン、ホワイトベッセル、ユキチャン、マシュマロ、マーブルケーキ、ブチコ、
シロニイなど名前も白毛にちなんだ馬名がつけられています。
マシュマロの子どもにハヤヤッコ(ソダシのいとこ)という馬がいるのですが実はこの馬がJRAのダートの重賞競走を初めて勝った馬で、今回ソダシは芝の重賞競走を勝った初めての馬ということになります。またソダシのおばさんにあたるユキチャンも川崎競馬場でおこなわれた交流重賞の関東オークスを勝っています。白毛一族、恐るべし!
さて、ソダシはレースでは4~5番手につけて4コーナー手前で先頭に立つと直線でも後続を振り切って見事レコードタイムでの快勝となりました。
手綱をとったのはこの夏大活躍の吉田隼人騎手でした。吉田騎手はこれで函館記念、クイーンステークスに次いで北海道の重賞3つ目の勝利となりました。
無観客での開催ではありましたが、秋競馬に向けて、そしてまた来年のクラシックレースに向けて楽しみな馬たちが多く駆け抜けた夏競馬でもありました。
新型コロナウィルス感染症が終息して一日も早く競馬場にたくさんのファンが戻って来るように祈るばかりです。

  • &sauna