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増加するシカ被害 果樹園では存続をかけた苦難の日々 ボランティアハンターに駆除任せるも処理施設は不足

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民間廃棄物処理施設で1日2匹程度の受け入れを開始

民間廃棄物処理施設で1日2匹程度の受け入れを開始

 しかし、ハンターはもっと増やしてほしいと話します。

 「もし捕獲頭数を行政が求めるのであれば受け入れ先の多様化、時間ですね。365日24時間受け入れる場所が市内に4か所あれば、今の3倍5倍の捕獲数は心置きなくできると思う」(北海道猟友会札幌支部 奥田 邦博 支部長)

 こちらは札幌市北区の畑に設置された防犯カメラの映像です。

 札幌市では南区だけではなく、北区や東区でもシカによる農業被害が増加しています。

 「シカに端を食べられると切り口からかびてくる。牛のエサにするとこの菌を牛が食べ病気になる」(酪農家の男性)

シカによる農業被害が増加

シカによる農業被害が増加

 「北区・東区は酪農地帯、牧草やデントコーンがあるのでそこにシカが付くと、年中エサがある。そこで、世代交代していく、繁殖を繰り返す。手が付けられない数になってからでは遅い」(北海道猟友会札幌支部 奥田 邦博 支部長)

 現在道内で生息するシカは約72万匹。北海道は、2032年度までに35万匹にしたいとしています。

 シカの生息域が広がりつつある札幌。

 被害を食い止めるための試行錯誤が続きます。