【北海道の天気 11/2(火)】記録的な豪雨 浸水が始まったら車で避難しないで
2021年11月2日18:40
(菅井貴子気象予報士が解説) 午後7時00分現在
◆土砂災害警戒情報
木古内町や知内町では観測史上一番の大雨となりました。
地盤が緩み、土砂災害の危険性が高まっています。
雨がやんでから土砂崩れが発生することもありますので、
油断せず警戒を続けてください。
◆予想雨量
活発な雨雲がとどまりますので、同じエリアで集中して激しい雨が続きそうです。
あすにかけての雨量は、渡島地方を中心に、太平洋側西部で、さらに150ミリです。
激しい雨だけではなく、雷やひょう、竜巻が発生するおそれがありますので、
防災情報をこまめにチェックして安全な場所でお過ごしください。
◆浸水と避難
道南では避難指示の出ている地域がありますが、
浸水が始まったら、車で無理は避難は控えてください。
水深15センチで、ハンドルが効かなくなり、30センチで、車が水に浮き始めます。
60センチだと、水に流されてしまいます。
近年の大雨災害で多い被害が、車で避難所に向かう途中で、水に流されてしまう事故です。
道南以外にお住まいの方も覚えておいてください。
◆あすの予報
渡島地方の雨は、朝にはやみ、回復しますが、
これまでの記録的な大雨で地盤が緩み、川が増水しているおそれがあります。
危険な場所には近づかないようにしましょう。
道東やオホーツク海側は、あすのほうが雨量が多くなりそうで、最大80ミリです。
特に、釧路・根室地方は、夜は、雨風ともに強まりそうです。