<現金3300万円が消えた>60代女性が外国人風の男らにネットバンクを遠隔操作され、自分の口座から送金されてしまう…きっかけはSNSメッセージ「大音量の警告音&ウイルス感染の文字」がパソコンに表示
北海道十勝地方に住む60代の女性が、ソフトウェア会社社員を名乗る外国人風の男2人からインターネットバンキングを遠隔操作されて、現金約3300万円をだましとられる詐欺事件がありました。
警察によりますと2月15日、女性がパソコンのSNSに届いたメッセージを開くと、突然大音量の警告音が鳴り、ウイルス感染を疑わせる内容の文面と「マイクロソフト社」の連絡先として電話番号が表示されました。
女性が表示された電話番号に連絡したところ、ソフトウェア会社社員を名乗る片言の日本語を話す外国人風の男から「ウイルスに感染している。口座情報が抜かれてしまう」と言われ、信じた女性は男の指示のもと女性名義のネット銀行の口座にログイン。
また「必要な手続き」として遠隔操作のアプリと知らずアプリをダウンロードしました。
その後「口座情報の保護に必要なワンタイムパスワードを教えてください」と言われた女性がネット銀行から送信されたワンタイムパスワードを伝えました。
その日のうちに女性と男の電話のやり取りを聞いていた女性の親族が警察署に相談し、事件が発覚しましたが、取引画面などは表示されないまま、現金約3300万円が別の口座に送金されていたということです。
警察は知らない人に口座の情報を教えないことや、パソコンでウイルス感染と表示されたり警告音が鳴ったりすることは詐欺である可能性が高いので警察相談専用電話「♯9110」に連絡するよう注意を呼びかけています。