【精巧に塗装し”14金製リング”】実際の価格は100円以下「偽の金指輪」リサイクル店に売却し荒稼ぎ―暴力団員ら男女7人逮捕 北海道札幌市
偽物の金の指輪をリサイクルショップへ売却し現金をだまし取ったなどとして、暴力団員を含む男女グループ7人が逮捕されました。
このうち、グループの指示役でリーダー格とみられるのが、札幌市豊平区に住む山口組系暴力団員の46歳の男と、白石区に住む運送業の61歳の男です。
2024年10月27日、リサイクルショップに『14金合金製リング』として偽物の指輪の買取を依頼し、現金計17万5000円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕されました。
2人は、ともに逮捕された55歳の建設作業員の男を「売却役」として偽物の指輪を持たせて店舗へ出向かせ、売却していたということです。
このほかリーダー格2人の指示をもとに、8月から10月にかけて、別の男女4人が同様の手口でリサイクルショップから現金をだまし取るなどしていたとして逮捕されました。
8月にリサイクルショップから「偽物のリングを掴まされた」などと通報が寄せられ事件が発覚しました。
警察によりますと、グループでは精巧に金色に塗装した指輪を『14金製リング』、銀色に塗装した指輪を『14金合金製リング』としてリサイクルショップに持ち込み、店員をだましていました。
実際の価格は1つ100円以下でした。
警察は7人の認否を明らかにしていません。
北海道内では他にも同様の手口による詐欺被害が少なくとも約30件発生し、被害総額は計400万円ほどにのぼるとみられています。
警察はだまし取った金が暴力団の資金源になっていて、ほかにも容疑者がいるとみてさらに調べを進めるとしています。