ファイターズ本拠地移転で収益悪化の「札幌ドーム」ネーミングライツを公募…年間2億5000万円以上 起死回生策となるか
札幌市豊平区の「札幌ドーム」は収益の改善やイメージ向上を図るため、企業から新たな名称を募るネーミングライツの公募を始めました。再生の糸口となるのでしょうか?
「札幌ドーム」に愛称をつける権利、ネーミングライツの公募。
希望条件は年間2億5000万円以上で、契約期間は2年から4年。
愛称に「ドーム」という言葉を含めることなどとなっています。
募集期間は2月29日までです。
「札幌市民や北海道民の大事な施設であることは間違いないので、その価値を上げていきたい。いろいろな形で収益をあげていく必要があり、ネーミングライツを公募した」(札幌ドーム 吉田 圭吾 専務)
早ければ2024年4月から、新しい施設名に生まれ変わる「札幌ドーム」。
この試みに札幌市民は。
「(命名権を)買う人はいないと思います。長期的なビジョンがない気がする」(札幌市民)
「命名権を売るよりは、もう少し直すべきところがあると思います。大きいものを見込めないなら、思いきって切り替えないと難しいと思います」(札幌市民)
「だったらファイターズに売れば良かったのに。今さら言っても遅いですけれど」(札幌市民)
今回のネーミングライツ公募の背景には「札幌ドーム」の収益の悪化があります。
2001年の開業以来、野球やサッカーなどのスポーツをはじめ、展示会や見本市などの大規模イベントが開催されてきました。
しかし2023年にプロ野球の「北海道日本ハムファイターズ」が北広島市へ本拠地を移転し、「札幌ドーム」は収入の約3割を失いました。