余市町役場に家宅捜索に入る捜査員（18日午後3時10分ころ）

　北海道余市町の地方公務員の男が、入札などを巡り特定の業者を有利な立場にした謝礼として商品券約40万円分を受け取ったとして、収賄の疑いで逮捕されました。

　逮捕されたのは、余市町の税務課長・庄木淳一容疑者（52）です。

　庄木容疑者は町教育委員会が管理する建物の解体工事の受注を巡り、特定の業者を有利にする見返りとして、2020年12月から2023年8月にかけ、商品券約40万円を6回にわたって受け取った疑いが持たれています。
　
　警察は贈賄容疑で余市町の北悠建設社長・廣島健治容疑者（79）を逮捕しました。

　警察によりますと、庄木容疑者は、建物の解体工事など複数の入札などを行う際、事前に「参考見積」を北悠建設に作らせていて、一部の事業は北悠建設が最終的に落札していました。

　警察は、参考見積を作らせたことが、競争上有利な立場になったとしています。
　

北悠建設（北海道余市町）

　庄木容疑者は2020年4月から2023年3月まで余市町建設水道部でまちづくり計画課長として、町所有の建設の修繕や建築の指導に関し事務などを所管する立場でした。
　
　23年4月以降、税務課長として勤務していましたがこの期間にも商品券を受け取っていたとみられます。
　
　警察は2人の認否を明らかにしていません。今後、関係先の家宅捜索などを行い、調べを進めることにしています。