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「2030年万博」開催地が11月28日決定!3か国が最終候補に...誘致を目指す韓国の”思惑” 苦戦する2025大阪・関西万博に不安は?記者が現地取材

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2030年の国際博覧会(万博)の候補予定地 韓国・釜山

 2030年の国際博覧会(万博)の開催地が11月28日に決定する。

 開催地は、釜山(韓国)リヤド(サウジアラビア)ローマ(イタリア)の3か国の都市が最終候補に。

 日本では2025年「大阪・関西万博」開催に向けて準備が進む中、韓国の実情を取材した。

 2021年に韓国政府と釜山市は2030年の国際博覧会(万博)の釜山への誘致を目指すことを表明した。

 釜山万博のテーマは「世界の大転換、より良い未来に向かう航海」。

 新型コロナウイルスの大流行、環境危機、社会の二極化など、人類が直面する”地球規模の問題”の解決策を示すための大転換が必要という願いを込めたテーマ。

 そんな壮大なテーマを繰り広げる釜山の会場予定地を訪れた。

2030年の国際博覧会(万博)の候補予定地 韓国・釜山

 会場予定地は1876年から貿易港としての役割をしてきた釜山港。韓国の主な輸出品である半導体や電気自動車などを輸出している。

 この港一帯が会場となり、広さは343万平方メートルにも及ぶ。サッカーコート約480個分にもなるという。

 敷地内にはパビリオンやホテルなどが立ち並び、万博終了後は『市民の憩いの場』としての役割や国際ビジネス都市地区として利活用する予定だという。

 

会場予想図

 来場者数は国内外から3400万人、経済効果は約7兆円を見込む。

 釜山港の貿易港としての機能は2020年に完工した釜山港から20キロ西に位置する「新港」に徐々に機能を移す予定だ。


現地で説明をする釜山万博招致地域視察・招致支援ファンヒョンギチーム長

 「今回は万博招致と再開発という側面もある。韓国の発展の象徴がここ釜山なので2030万博をぜひ勝ち取り釜山で開催したい」(ファンヒョンギチーム長)

 一方で、2025年「大阪・関西万博」については準備の遅れや参加国の不参加表明が相次ぐ可能性が指摘されるなど、必ずしも順調ではない。

 ファンヒョンギ チーム長は「大阪と釜山は異なる。釜山万博は2007年から始まった既存の都市開発していたところに万博を開催することになった。鉄道(KTX)が既に近くに通っていてインフラが整っている。大阪とは設計の仕方が異なる」と話す。

韓国高速鉄道KTX

 2030年万博の開催地はBIE総会で182の加盟国代表の投票で決定する。

 総会では1回目の投票で3分の2以上を得票した都市があれば決定。3分の2以上を得た都市がなければ上位2都市による決選投票が行なわれる。

 2030年の国際博覧会(万博)の開催地は11月28日に決定する見通しだ。