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今シーズン“過去最大予算”で臨む札幌市の除排雪…「きめ細かさ&1オペ導入」も 持続可能な体制構築を模索

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札幌市の2023年度の除排雪の方針

札幌市の2023年度の除排雪の方針

 札幌市が11月6日に発表した2023年度の雪対策の予算は、過去最大の264億円となりました。前年度から約50億円増加で、前年度の決算が約269億円になったことを踏まえて予算を組んだとしています。

 人件費や燃料費が上昇を続けていることが主な背景ですが、増額した予算できめ細かい対応を目指すとしています。

 主な対策は以下の通りです。
・幹線道路の排雪:
 例年1月上旬から始める排雪は、12月でも積雪50センチ超で実施へ

・札幌駅周辺バス乗り場の除排雪強化:
 バスターミナルの一時閉鎖で分散化したバス乗り場周辺の渋滞・輸送障害の解消へ

・パートナーシップ排雪制度の見直し検討へ:
 町内会の加入率が減少傾向にある中、町内会の負担は増加。1キロメートルあたり52万円に達していて、今後の負担のあり方を検討へ

 一方で、除雪や排雪作業の効率化も進める必要があります。

「効率化」も合わせて取り組みへ

「効率化」も合わせて取り組みへ

 札幌市は除雪車に「安全補助装置」を、2023年度218台から2027年度には390台に設置することを目指しています。

 具体的には、後ろを確認できる「バックモニター」や、人や障害物を感知する「センサー」をグレーダーやショベルカーなどに設置することで、通常オペレーターと助手の2人体制から1人体制へ移行を進めることで、効率アップを目指したいとしています。

 本格的な雪シーズンは目前。持続可能な除排雪体制作りを目指し、札幌市の取り組みが続きます。