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“札幌駅周辺のバス乗り場”の除排雪は重点的に…「過去最大予算」で対応へ 背景に人件費・燃料費上昇も

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 まもなくやってくる雪のシーズンを前に、札幌市は今シーズンの除排雪事業の方針を発表しました。

 2023年度の雪対策の費用は過去最大規模となり、きめ細かい対応で市民生活を支える方針です。

大雪で交通マヒに見舞われた2022年2月の札幌市内

大雪で交通マヒに見舞われた2022年2月の札幌市内

 2022年2月、8年ぶりに積雪が1メートルを超えた札幌市内。

 度重なるドカ雪で交通はマヒし、市民生活に大きな影響が出ました。

幹線道路の排雪を12月に前倒しする対応も想定

幹線道路の排雪を12月に前倒しする対応も想定

 「労務単価、軽油単価が上昇している」(札幌市建設局雪対策室 櫛井竜二 計画課長)

 11月6日、札幌市が発表した2023年度の雪対策の予算は総額264億円と、過去最大規模となりました。

 2022年、市民生活に大きな影響が出たことを踏まえた対応で、2022年度から約50億円増加しています。

 増額分できめ細かい対応をするとし、例年1月上旬ごろから始めていた幹線道路の排雪作業は、12月でも積雪50センチ以上なら前倒して進める方針です。

 さらに…。

 「バス利用客に影響が出ないように対応していきたい」(札幌市建設局雪対策室 井上実 課長)

札幌駅バスターミナルの一時閉鎖に伴い、周辺のバス乗り場の除排雪も強化へ

札幌駅バスターミナルの一時閉鎖に伴い、周辺のバス乗り場の除排雪も強化へ

 札幌駅前バスターミナルの一時閉鎖に伴い、周辺30か所以上に分散したバス乗り場。

 交通渋滞や輸送障害を防ぐため、バス乗り場付近の除排雪回数を増やすとしました。

 一方で、町内会などと札幌市が費用を半分ずつ負担して、年に1回地域の排雪をするパートナーシップ排雪制度は、見直しに向けて検討を進めます。

 人件費や物価高騰により1キロメートルあたりの費用が10年間で10万円以上増加し、52万円に達していることが背景にあり、市は町内会から意見を聞くなどして議論を深めたいとしています。