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市民が守った"誇り"小樽運河が100周年 街全体で盛り上がる!花火大会やフェスなど記念イベント「100年プロジェクト」

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半分を埋め立て現在の姿に

 「きれいな運河はできたけれど、目指していたものではないし、埋め立てられた運河が不憫でならなくてなかなか運河に足を運ぶことができなかった」(中 さん)

 生まれ変わった運河を好きになれなかった中さんですが、その意識に変化が芽生えました。

 「小樽の街に観光爆発が起きて多くの観光客が喜んでいる。それまでのわだかまりが少しずつ和らいでいった」(中 さん)

 今や運河は小樽に人を引き寄せる一番の観光資源です。

 小樽運河から徒歩3分。

 レンタサイクルと軽食の店で働く西将旦さん24歳。

 運河にほど近い地域で生まれ育った西さんにとって、観光客でにぎわう運河は日常の光景でしたが…。

 「コロナ禍でシャッターが下りて誰もいなくなった運河は、すごく寂しくて本当にショックだった」(コタル 西 将旦 さん)

 生まれて初めて見た人が消えた運河。

コロナ禍の小樽運河

 小樽を何とか盛り上げたい。

 そんな危機感から街のイベントに率先して参加するようになりました。

 西さんは小樽運河100年プロジェクトにも運営スタッフとして参加しています。

 「これからの運河を動かしていくのは小樽の若者だと思うし、当時(保存に)携わっていた人たちも小樽の若者だったと思うので、信念の強さみたいなものは受け継いで一生懸命つないでいきたいと思う」(西 さん)

 小樽っ子の思いが紡いできた小樽運河は2023年で100歳。

 いつの時代も運河と共に歩んでいきます。


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