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「社長のミス。つまり人災に近い」"失敗学"の専門家が指摘…知床・観光船沈没事故から1年3か月 乗客家族「怒りこみ上げる」

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 2022年4月、北海道知床沖で26人が乗る観光船が沈没した事故で、国の運輸安全委員会は7月26日、専門家らに事故原因や再発防止策の見解を聞く意見聴取会を開きました。

 観光船KAZU1が沈没し20人が死亡、6人が行方不明となっている事故から約1年3か月。

 事故原因を調査している国の運輸安全委員会は7月26日東京で、公募した船の専門家や、死亡した乗客家族など5人から意見を聞く意見聴取会を開きました。

 この中で、失敗学が専門の東京大学大学院の中尾政之教授は、ハッチや水密隔壁の不備などの「技術的原因」と、経験の浅い船長が同業他社の警告を受けながらも運航したなどの「組織的原因」が重なり事故が起きたと述べました。

「事故は人災に近い」と語る専門家

「事故は人災に近い」と語る専門家

 東京大学大学院 中尾 政之 教授:「組織的な原因としては、桂田社長の組織運営不良があった。困った時の連絡ができなかったのは社長のミス。つまり人災に近い」

 その上で、再発防止策として小規模の遊覧船事業者が互助的に連携することを提案しました。

 聴取会の様子をオンラインで聴いていた、元妻と当時7歳の息子がKAZU1に乗り、現在も行方不明になっている男性は…

 元妻と息子が行方不明 十勝地方の50代男性:「これは人災であったという話を聞いていて、ものすごく怒りが込み上げてきました。運航会社や国、JCIに責任をとってもらえるように、原因をしっかり究明してほしい」

 運輸安全委員会は聴取会の意見などを踏まえ、事故の原因などを含めた最終報告書をまとめます。