「二度と起きてほしくない」最大29mの津波に見舞われた奥尻島で祈り…北海道南西沖地震から30年 "鎮魂と教訓" 胸に刻む
鳴り響くサイレンの音に合わせ、祈りを捧げる人たち。奥尻島は7月12日、鎮魂と教訓を胸に刻む1日となりました。
1993年7月12日に発生した北海道南西沖地震。死者・行方不明者は230人に上りました。中でも、震源に近かった奥尻島は最大29メートルの津波に襲われ、198人が犠牲となりました。

津波に襲われた当時の奥尻島
献花に訪れた人:「あんなことは二度と起きてほしくない。7人も私の親戚が亡くなっている」
発生から30年となった7月12日、慰霊碑の「時空翔」には献花台が設けられ、大勢の人が訪れました。

多くの人が献花に訪れた
奥尻町 新村 卓実 町長:「災害から得た教訓と貴重な体験を風化させることなく、沿岸部に住むたくさんの人たちの津波防災につながる行動をしていかないといけない」
特に津波で大きな被害を受けた青苗地区の小学校では、津波を想定した避難訓練が行われました。

津波を想定した避難訓練も
地震の翌年から続けられている訓練で、児童たちは非常ベルが鳴ると同時に高台に駆け上りました。
避難訓練に参加した児童:「本当に津波が来た時に、心の準備をちゃんとして逃げようと思います」