事故当日"体調不良"訴えた?トラック運転手 「基本的にセルフチェック」健康状態把握に立会なし 5人死傷の北海道八雲町事故
事故原因の究明につながるのでしょうか。
北海道南部の八雲町でトラックが高速バスに衝突し、5人が死亡した事故で、トラックの運転手が事故当日に体調不良を訴えていたことが新たにわかりました。

トラック運転手が事故当日「体調不良を訴えていた」ことが新たに判明
この事故は6月18日八雲町の国道でトラックが対向車線にはみ出して高速バスと正面衝突し、双方の運転手と乗客のあわせて5人が死亡12人が重軽傷を負ったものです。
その後の調べで事故の当日、トラックの男性運転手が勤務先に体調不良を訴えていたことが新たにわかりました。

勤務先での健康状態確認は「セルフチェック」
これに対し勤務先が取材に応じました。
(Q:当日の体調不良を申告する相手は?)
日本クリーンファーム 吉原 洋明 社長:「基本的にはセルフチェックでやっていた」
事故当日の勤務先では男性運転手の出発前に、アルコールチェックを含め心拍数や体温などの健康状態の把握を別の従業員が立ち会って確認していなかったといいます。
(Q:体調不良を訴えていたのか?)
日本クリーンファーム 吉原 洋明 社長:「(当時の状況を)確認はしているが警察が捜査しているので、私共で判断するのは差し控える」

警察の捜査ではトラックの車体に異常は見つかっていない
一方、事故を起こした車体の捜査。
これまでにトラックには走行に影響を及ぼす異常は確認できていません。
警察は当日の男性運転手の勤務実態など、トラックの運行状況の確認を進め過失運転致死傷の疑いで調べを進めています。