記録的豪雨で列島各地に爪痕 1日に6県で“線状降水帯”…北海道でも過去に被害 発生したらどうやって命を守る?

大きな被害をもたらした線状降水帯
記録的な豪雨により各地で被害が相次ぎました。
その大きな原因となったのが線状降水帯です。
もし、北海道で発生したらどのように行動したらいいのでしょうか。
記録的な大雨に見舞われた日本列島。
1人が死亡し、3人が行方不明。41人がケガをしたほか、建物の浸水や破損は5000戸以上に上りました。(6月5日午後5時現在)

記録的な大雨に見舞われた日本列島
今回、大雨をもたらしたのが、線状降水帯です。
台風から湿った空気が流れ込んだことで、発達した積乱雲が次々と発生。
数時間にわたり、同じ場所に大雨をもたらしました。
気象庁は四国から東海地方の6県に線状降水帯の発生情報を発表し、警戒を呼び掛けました。

四国から東海地方の6県に線状降水帯の発生情報が発表された
もし、北海道で発表されたらどうしたらいいのでしょう。
北海道でも数年に1回は起きている線状降水帯。
近年では2014年9月に大きな被害が起きています。

2014年の線状降水帯
雨雲が連なっているため、「線状降水帯」と呼ばれますが、改めて見てみると積乱雲が同じ場所を次から次に襲うように集中豪雨が続いていることが分かります。
2014年は川の水位も各地で上がり、川だけではなく土砂災害の被害も多く発生しました。

川の水位が各地で上がった
南区などでは数カ月にわたって道路が通行止めになるなど、社会的な影響がありました。

様々な社会的な影響があった
また苫小牧でも、20件冠水の被害がありました。
そして2010年、上川地方で大雨となりました。
天人峡温泉では道路が寸断。
陸の孤島となってしまったほか、停電などの影響もありました。

天人峡温泉では道路が寸断
そもそも線状降水帯とは、
1.雨雲の大行列
2.豪雨が数時間続く
3.前日からの予測が難しい
4.発生したら逃げられない
などの特徴がある雨のことです。

線状降水帯とは
線状降水帯が発生すると逃げることはできないため、外に出てはいけません。
また、あっという間に浸水してしまうため、2階部分に避難する必要があります。
停電・断水・熱中症・感染症にも注意が必要です。

線状降水帯が発生したら…
ハザードマップを調べておくなど、北海道でも線状降水帯に意識を高めておきましょう。