全国で相次ぐ地震 5月は“震度4以上“17回…「回数が多いので不安」「大きい地震の前触れか」 関連はあるのか専門家を直撃
最近地震が多いなと不安を感じている方も多いのではないでしょうか。この1か月、全国各地で比較的大きな地震が相次いでいます。北海道は大丈夫なのでしょうか?
街の人:「回数が多いので不安。帰れなくなったら安全な場所へ避難して自分の命を守ろうと」
街の人:「大きい地震の前触れかなという不安はある。水をためおいたり、少しだが食料を用意している」
街の人:「不安。起きたらすぐ逃げることを意識して生活している」
先週末、千葉県沖で発生した最大震度5弱の地震。石川県で発生した震度6強の地震以降、各地で大きな地震が多発しています。

5月の震度4以上の地震は17回
5月に発生した震度4以上の地震は、合わせて17回に上ります。(30日午後6時現在)月間の回数としては、北海道胆振東部地震が発生した2018年9月以来の多さです。
不安を感じている人も多いようですが、各地で頻発する地震に関連はあるのでしょうか。専門家は。
北海道大学 地震火山研究観測センター 高橋 浩晃 教授:「日本全国でやや大きめの地震が起こっているのは確かだが、直接の関連性はないと考えている。ある時期にまとまって起こるようなことも時々ある。いま起こっていることは通常の地震の活動だと考えていい」

日本海溝と千島海溝沿いの巨大地震には注意が必要
それぞれの地震に関連性はないということですが、北海道で特に注意しなければならないのが日本海溝と千島海溝沿いの巨大地震です。
最悪の場合、死者は10万人以上になると想定されています。
最近、想定エリア付近の北海道日高地方東部と青森県沖で震度4の地震が発生していますが、北海道は大丈夫なのでしょうか。

普段から地震への備えと津波警報が出たら逃げる準備を
北海道大学 地震火山研究観測センター 高橋 浩晃 教授:「起こった場所は普段から地震が多い場所。地震の規模としてはそれほど大きな地震ではなかった。それほど心配する必要はないが、北海道はどこで地震が起こってもおかしくない場所。普段から地震の揺れへの備えと、海岸では津波警報が出たらすぐに逃げる準備を再度確認してほしい」

ブラックアウトに備える
北海道では、胆振東部地震で起きた大規模停電ブラックアウトが記憶に残っています。
当時は9月だったが、真夏や厳冬期だったらどうなっていたのか。
夏の停電について内閣府では次のような備えを呼び掛けていています。
<ブラックアウトに備える>
■安全に避難する…懐中電灯・足元灯、階段に蓄光テープ
■災害情報を確保する…ラジオ、予備の電池

ブラックアウト 暑さへの備えは
<ブラックアウト時 暑さへの備えは>
■冷凍庫に多めの保冷剤・氷を用意
■携帯型扇風機・うちわを準備
■スポーツドリンクをストック