「医療費の還付金がある」とウソ電話 札幌・手稲区の60代女性 ATMで約98万円振り込み詐取される

還付金詐欺を捜査している札幌手稲署
5月26日、札幌・手稲区の60代女性が「医療費の還付金がある」とウソの電話を受け、約98万円をだまし取られました。
25日午後7時ごろ、札幌・手稲区の60代女性の家に区役所の保険課を名乗る男から「医療費の書類が届いていないか」などとウソの電話がありました。
26日午前9時ごろには「還付金があるから、書類は送らない。50万円以上の預金があり、5年以上利用している銀行口座なら手数料がかからないので使用している銀行名を教えてほしい」と区役所を名乗る男から電話があり、女性は銀行名を教えました。
26日午前9時40分ごろ、女性が教えた銀行を名乗る男から電話があり、「近くのATMでお金を振り込んで欲しい」と電話がありました。
女性は自宅近くの銀行のATMで、指定された電話番号に電話をかけ、電話に出た銀行をかたる男の指示の通りに約98万円を振り込みました。
その後、帰宅した女性の夫が振込明細を見て詐欺だと気付き、夫婦で警察に相談し事件が発覚しました。
北海道では25日から26日にかけて札幌や函館で同様の還付金詐欺が相次いでいて、警察は「ATMを操作して還付金が受け取れます」という話は詐欺の手口であり、相談電話「#9110」に連絡するよう呼びかけています。