【釧路女性教師殺人】"未練と逆恨み"で元交際相手を殺害した37歳男…「復縁求めるも思い通りにならず」 合鍵と包丁を用意

送検される藤山容疑
北海道釧路市で5月、かつて交際していた小学校教師の30代女性を包丁で刺して殺害したとして37歳の男が、交際中に女性のクレジットカードを無断で使用したことを原因として別れた後、「未練があり復縁を求めるも自分の思い通りにならず逆恨みで殺害に至った」と供述していることが新たにわかりました。
新たな供述から見えてきた事件の経緯とは…
■包丁2本を購入 合鍵も用意

事件があった現場
5月3日…新型コロナウイルスによる行動制限のない3年ぶりとなるゴールデンウィークの真っ只中。
釧路市に住む介護士の藤山功至容疑者(37)は市内の店舗で包丁を2本購入しました。
その目的は、かつて交際関係にあった釧路市に隣接する釧路町に住む小学校教師の30代の女性を殺害するためでした。
藤山容疑者は包丁を持って自宅を出て、徒歩で女性のアパートに向かいます。
施錠された玄関ドアを持っていた合鍵で解錠。
この鍵について藤山容疑者は「鍵の番号を入力して作製を依頼した」と話しています。
女性の鍵をスマートフォンで撮影してインターネットを介して複製を事前に用意していました。
誰もいないアパートの室内に忍び込む藤山容疑者。
そのまま寝室のクローゼットで息をひそめます。
■口論になる間もなく殺害…

クローゼットに潜んでいた
そこへ学校の勤務が休みだった女性が帰宅…
「女性がクローゼットを開け始めたため自ら飛び出して殺害した」
突然、思わぬ場所から現れた元交際相手と口論になる間もなく、女性は首や胸を包丁で何度も刺されました。
その後、警察の司法解剖で、女性には抵抗した際にできる防御創が複数あり、10か所以上ある傷の一部は骨まで達していたことが判明。死因は失血死でした。
逮捕直後、藤山容疑者は「女性と復縁を巡って口論になった」などと供述していましたが、現在は"口論になる間もなく殺害した"と供述しています。
■なぜかつての交際相手を殺害したのか…

藤山容疑者の自宅の捜索
2人の出会いは2021年。警察によりますと交際のきっかけは釧路市内で開かれた懇親パーティだったとわかっています。
「別れた」理由について藤山容疑者は「過去に女性のクレジットカードを勝手に使用した事実が発覚し交際関係が解消となった」と説明しています。
使い込んだ額は約20万円で、その目的は「ゲームの課金などで使った」と話していて、全額犯行前に返済が終わっていることは警察の捜査でわかっています。
現在、殺害の動機について藤山容疑者は「女性に対して未練があり、復縁を求めるも自分の思い通りにならず逆恨みで殺害に至った」と供述しています。