「次の訓練の際に手間がかからないように…」訓練装置を演習場に"放置"した陸自隊員を減給処分に…装置は壊れて部品がなくなる

陸上自衛隊第2師団司令部は5月22日、訓練装置をケースから出したまま放置し、装置を壊したほか部品の一部を紛失したとして、52歳の男性隊員に対し「減給一ヶ月、30分の1」の懲戒処分を行ったと発表しました。
5月22日付で懲戒処分を受けたのは、旭川駐屯地第2特科連隊に所属する52歳の1等陸曹です。
1等陸曹は2019年8月24日に北海道大演習場で、敵の航空機を迎撃する訓練用の装置を使用した後、ケースに片づけることなくそのまま放置しました。
翌日、現場を確認すると、装置が壊れて部品の一部がなくなっていたということです。
装置に弾丸は入っておらず、壊れた原因は分かっていません。
第2師団によりますと、1等陸曹は"してはいけない行為"だと分かっていたものの、次の訓練の際に手間がかからないようにケースから出しておいたということで、「深く反省をしています」と話しています。
男性が所属する第二特科連隊長一等陸佐は「この度の事案は装備品の取り扱いにおける不注意に起因するものであり、判明した事実に基づいて厳正に対処いたしました。同種事案の再発防止について徹底を図ります」とコメントしています。