遺体発見現場に点々と…男性行方不明の前日に複数のクマの足跡 「たくさんあった」頻繁にクマ出没の可能性も 北海道・朱鞠内湖

朱鞠内湖に釣りに来た女性が撮影したクマの足跡（提供：視聴者　撮影：2023年5月13日）

　釣りに訪れた男性の行方が分からなくなり、クマに襲われたとみられる成人の遺体が見つかった北海道幌加内町の朱鞠内湖で、男性が行方不明になった前日、現場付近で、クマの足跡が見つかっていたことが分かりました。

　砂の上にくっきりと残された足跡。クマの足跡とみられます。

　この写真が撮影されたのは、朱鞠内湖北東の通称・ナマコ沢付近で、今月13日、この場所に釣りに来た女性が撮影しました。

　女性によりますと、付近にはこの写真外にも、沢山のクマの足跡があったということで、頻繁にクマが現れていた可能性があります。

　付近では今月9日にも、この女性とは別の釣客がクマの足跡を発見していました。

駆除されたヒグマ（提供：上川総合振興局）

　付近では今月14日、釣りに来ていた興部町のアルバイト従業員、西川俊宏さん（54）の行方が分からなくなっていて、警察や幌加内町などの捜索で成人のものとみられる、激しく損傷した遺体が見つかっています。

　また、遺体が見つかった現場付近で、ヒグマ1頭が駆除され、胃の中から骨が混じった肉が見つかっています。

男性を襲ったとみられるクマを駆除（15日、幌加内町朱鞠内湖）

　幌加内町では、当面の間、付近のキャンプ場などを利用中止としています。

　警察では、見つかった遺体の身元の確認を急いでいます。