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「夜の阿寒の魅力」発信へ…カムイルミナ今季の営業スタート…"自然&アイヌ文化"を光と音で体感 北海道

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(「カムイルミナ」より 提供:MOMENT FACTORY)

 阿寒湖の夜の森に映し出される映像を鑑賞しながら、大自然の中を散策するイベント「阿寒湖の森ナイトウォーク KAMUY LUMINA(カムイルミナ)」の今季の営業が2023年5月13日始まり、初日から観光客らが楽しみました。

 カムイルミナは、北海道釧路市阿寒町の「阿寒摩周国立公園」にある阿寒湖畔のボッケ遊歩道(約1.2キロ)を散策しながら、映し出される映像を通じて自然との共生を大切にするアイヌの世界観を体感するプログラムです。

 映像を手がけるのは、スペインの世界遺産「サグラダ・ファミリア」でのプロジェクションマッピングを始め、テーマパークとのコラボレーションなど世界中でショーやイベントを手がけるカナダの「MOMENT FACTORY(モーメント・ファクトリー)」で、最新のデジタル技術が夜の森を鮮やかに彩ります。

最新技術の光と音の演出に魅了

 阿寒湖温泉地域が持つ豊かな自然環境と、地域固有のアイヌ文化を活かし、地域の価値の最大化を目指そうと、2018年に設立された阿寒アドベンチャーツーリズムが運営し、2023年で5年目を迎えます。

 2019年の初年は3万4000人余を集客しましたが、翌2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止。緊急事態宣言も出され約1か月短縮した2021年は約1万7000人で、2022年は6月からの開始で2万4000人余となりました。

オープニングレモニーで挨拶する阿寒アドベンチャーツーリズム 大西 雅之 代表(2023年5月13日)

 13日のオープニングセレモニーでは、阿寒アドベンチャーツーリズムの大西雅之代表が、「(2019年に)オープンしてすぐにコロナが広がり苦しかったが、やっと今年フルに183日間オープンする計画で進めている。このイベントの素晴らしさをインバウンドの皆さまにも伝えながら阿寒、東北海道の魅力を発信していきたい」と挨拶しました。

(参加者は光る杖を手に散策 提供:MOMENT FACTORY)

 参加者は「リズムスティック」と呼ばれる光る杖を手に、ポイントごとに流れてくる音も聞きながら散策します。札幌市と新潟県から訪れた30代の女性客2人は、「想像以上だった。阿寒湖畔が昼間とは雰囲気が違いドキドキした。温泉街の夜の楽しみが1つ増えた。もう1回見てみたい」と魅了された様子でした。

 阿寒アドベンチャーツーリズムの大川伸二常務は、「2023年は4万人が目標。コロナ対策が本格的に緩和され、海外からの観光客がこれまで以上に来ることに期待している」としています。

 今季は入場時に外国語に対応した映像を放映したり、アイヌ文様入りの法被を貸し出して散策してもらったりする準備を進めています。

(自然を活用し壮大なスケール感で表現 提供:MOMENT FACTORY)

 期間中は日没30分後から開始し、8月上旬までは午後7時30分~午後9時(時期により前後)、11月11日まで開催します。チケットは中学生以上3500円(前売り3000円)で、ホームページや阿寒湖周辺ホテルなどで販売しています。

アイヌの世界観に注目度が高まることへ期待も膨らむ

 2023年9月にはアジア初開催となる「アドベンチャートラベルワールドサミット(ATWS)」が北海道で行われる予定で、自然やアイヌ文化を活用したカムイルミナへの注目度はますます高まりそうです。


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