新型コロナ "5類"に移行 通勤風景マスク姿は変わらず… デパート入口の消毒液や体温計撤去 感染者数の“全数把握”も終了
新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが、5月8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」に変わりました。これにより私たちの暮らしにどのような影響があるのでしょうか?
井戸 和也 ディレクター:「新型コロナ5類移行初日ですが、ほとんどの人がマスクをしていて変わりはないように見えます」
新型コロナの感染症法上の位置づけが、これまでの「2類相当」から「5類」に移行した5月8日、札幌市中心部ではマスク姿で通勤する人が目立ちました。

初日の通勤時間帯はほとんどの人がマスク姿だった
道民(50代):「新型コロナウイルスがなくなったわけでも、特効薬ができたわけでもない。これまでの感染予防を続けていく」
道民(20代):「窮屈な感じがしなくて、以前の感じでいいと思う」
その一方で、徐々にコロナ禍以前の日常も戻ってきていました。
札幌市中央区のデパート「丸井今井札幌本店」では、出入り口の消毒液や体温を測るカメラなどが撤去されました。

徐々に戻りつつあるコロナ禍以前の日常
さらに。
新崎 真倫 ディレクター:「地下の食品フロアでは、試飲や試食ができるように。百貨店らしい活気や、にぎわいが戻ってきたように感じます」
コロナ禍前は当たり前だった試食や試飲が4年ぶりに再開されました。
味や香りを直に感じながら買い物を楽しむ人の姿も。

4年ぶりに再開された試食や試飲に喜ぶ来店客
来店客:「試飲はうれしい。香りも大事。香りをかげるのもいいし、飲んだときの口当たりなど、日本酒は試飲が大事だと思う」
店員:「『試飲はできるか』という質問が一番多かったので、やっとという感じ。一般に流通してない蔵元限定酒や特別な酒は、味見してみないとわからない。試飲できる方が楽しく見てもらえる」
化粧品売り場でも変化が。マスク着用緩和以降、化粧品の売り上げが好調で、4月は2022年と比べ2割増えました。
特にファンデーションや口紅などの売り上げが一気に上がっています。

ファンデーションや口紅などの売り上げが一気に上がっているという
鈴木 直道 北海道知事:「これまでの3年3か月にわたった新型コロナウイルスへの対応は、きょうを節目として大きく変化していく」

道は新たな体制や対応について話し合った
北海道は新たに設置された感染症対策連絡本部の会議を開き、5類移行後の体制や新たな感染症発生時の対応について話し合いました。
感染者の全数把握も5月8日の発表をもって終了します。今後は季節性インフルエンザと同様に定点把握となり、週1回公表されます。

変わること…
5類になり何が変わるのでしょうか。

きょうが節目
感染者の発表も変わります。