【混浴は6歳まで】条例改正から1か月 親も銭湯も抱える複雑な思い 子どもの”気持ち”の尊重も必要 北海道
銭湯や温泉の混浴年齢が6歳までに引き下げられて5月1日で1か月。
利用者の複雑な思いと、対応に悩む施設の実態が見えてきました。
札幌市中央区で66年続く銭湯「さつき湯」です。
札幌市の条例改正にともない、4月から混浴できる年齢を6歳までに引き下げました。
7歳と5歳の親「長男は背が高いので他のお風呂で「あれっ」とみられることはあった。(年齢引き下げは)しょうがないかなって、そうだよなと思った」
常連客「やむを得ないでしょうね。ただ、その子どもたちの年齢で1人では入れないですよね。男の子は父親に、女の子は母親と一緒に」
利用客の多くは年配の常連客ですが、子どもと訪れる人も少なくないといいます。
さつき湯の村田瑠美子さんは対応の難しさを実感しています。
さつき湯 村田瑠美子さん「若いお母さんと小学校1年生になったばかりの男の子が入りに来た時に、うちとしては『主人に一緒に入ってもらうよう電話するね』と言ったけれど帰ってしまった。もどかしい。何か方法がなかったかなと思いました」
道や札幌市など保健所を設置する自治体は、2023年4月、銭湯や温泉などの公衆浴場で混浴できる年齢を、9歳から6歳に引き下げました。
2020年の聖心女子大学による調査では6歳と7歳の多くが異性の浴場に水着を着ないで入ることを恥ずかしいと回答しています。