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「役員報酬を大幅削減すべき…」月2300円の電気料金値上げめぐり 社長に“直訴” 北海道電力 公聴会

社会 道内経済 友だち追加

 家計への圧迫… 少しは軽減されるのでしょうか?

 北海道電力が、2023年6月からの実施を目指している電気料金の値上げについて北海道民から意見を聞く公聴会が開かれました。

 三宅 真人 記者:「電気料金の値上げに意見が述べられています。北電の社長が耳を傾けています」

 北電は、燃料価格高騰などを理由に6月から家庭向け電気料金の値上げを目指しています。

 値上げ幅は一般的な世帯で月2300円ほどで、国が値上げ幅などを審査しています。

【こんなに値上げ…】

 審査の一環として20日に札幌で開かれた公聴会には、北電の社長や国の担当者が出席し応募した道民が意見を述べました。

 陳述した人:「料金改定の責任として経営陣、役員の報酬額は妥当かどうか。大幅削減すべきと考えます」

【意見はどこまで反映されるのか…】

 北電 藤井 裕 社長:「(東日本大震災後の)2回の値上げ以降、役員の年収は最大35%減額しています。さらに1月から5%削減しました。しっかり削減を続けていきたい」

 札幌消費者協会の担当者:「(北電の経営)努力は理解できる内容。消費者の影響を小さくすることを求め、政府にも原因を取り除く対策を要望します」

 ほとんどの参加者が北電側に一層、コスト削減を進めるよう求めました。

 国は今回の意見を踏まえ審査を続けます。

【寄せられた意見】

 北電の値上げについては、インターネットでも意見が募集されました。

【このあとどうなる…】

 値上げは、1月の申請時は一般的な家庭で月2838円でしたが今月、月2313円に圧縮されました。

 これは、燃料価格の下落でコストが削減され年間のコストが8351億円が532億円下がったからです。

 さらに今月、発電所の修繕費などの削減を国が求めました。

 金額は数十億から百数十億と見込まれ、削減されれば値上げ額もまた少し圧縮される見通しです。

 値上げの時期ついては、他の電力会社の審査が長引いていることから当初の6月から先送りされる可能性が出ています。


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