【カーリング】南富良野町出身の山口剛史「ファイヤーしていきたい」…世界選手権男子日本代表の健闘続く

カーリング男子日本代表の山口剛史選手(SC軽井沢クラブ)
カーリングの男子世界選手権(カナダ・オタワ、4月1日~9日)で日本代表が健闘を続けています。
カーリング男子の日本代表は2月の日本選手権で優勝したSC軽井沢クラブの柳澤李空選手(21歳、スキップ)、山口剛史選手(38歳、サード)、山本遵選手(16歳、セカンド)、小泉聡選手(35歳、リード)の4選手にリザーブとして加わった臼井槙吾選手(北見協会)の5人です。
平昌五輪代表で南富良野町出身の山口選手は世界選手権出発前会見(3月14日、長野県・軽井沢町)でふるさと北海道に向け次のようにコメントしました。
「(世界選手権では)ファイヤーしていきたいと思います。北海道の皆さんもぜひファイヤーして応援をお願いします」。
■開幕は延長戦でトルコに勝利
日本の開幕戦の相手はトルコ(4月1日)。ロースコアの戦いは延長となりましたが、今大会最年少スキップ、21歳の柳澤李空選手が不利な先攻でドローショットをハウス中央に近づけます。
ドローとは止めるショット。コース(ライン)、スピード(ウエイト)、曲がり幅とすべて合わせる難しいショットです。
柳澤選手は勝敗が決する延長、その最後にこの難しいショットを決めてみせます。
後攻のトルコはさらに内に入れたいところでしたがストーンはハウスの中心をオーバーしていき、日本は白星発進となりました。
柳澤選手はインタビューにー
「(私は)プレッシャーを感じないタイプ。僕の“投げ”だけではなくて(山口選手の)ラインコールも(小泉選手と山本選手の)スイープも完璧であの(最後の)ショットが生まれた」。
■ショット・オブ・ザ・デイ(大会2日目最高のショット)
大会2日目(4月2日)の日本は同日の2試合目で平昌五輪金メダルのジョン・シュスター選手が率いるアメリカと対戦しました。
第2エンド、16歳の山本選手がスーパーショットを披露します。
相手ストーンを一度に3つ弾き出すトリプルテークアウト。日本のピンチを一気に打開します。
このショットは国際カーリング連盟(WCF)のメディアチームが選出する「ショット・オブ・ザ・デイ(その日最高のショット)」に選出されました。
さらに第5エンドには山口選手がランバック(ハウス手前のガードストーンを縦に飛ばして中のストーンを弾くテークショット)。
日本代表、年の差22歳コンビが盛り立てると日本は後攻で迎えた第7エンドにはスキップの柳澤選手がきっちりとラストショットを決めて3得点。日本は開幕3連勝を飾りました。
■世界ランク上位に好ゲーム
初日、2日目を全勝、3連勝発進の日本でしたが世界ランキング上位チームに惜敗(世界ランク1位スウェーデンに6対9、同2位のカナダに3対6、同3位のスコットランドに2対9)。3敗を喫しましたが、点差以上に世界の強豪を苦しめました。
5日目(4月5日)を終え日本は5勝3敗の6位タイにつけています。決勝トーナメント進出の6位内には勝率5割以上、7勝が目安と見られています。予選リーグは残り4試合、正念場が続きます。
■日本の対戦成績(4月5日現在)
8試合5勝3敗6位タイ残り4試合
○4-3 トルコ
○9-2 韓国
○6-5 アメリカ
●3-6 カナダ
○5-10 ニュージーランド
●6-9 スウェーデン
●2-9 スコットランド
○9-3 チェコ
(6日)ノルウェー、スイス
(7日)イタリア、ドイツ
※出場13チーム総当たりの予選リーグを行い上位6チームが決勝トーナメントに進む(上位2チームは準決勝から)。