【ヒグマ注意報】道が発出 厚岸町で犬の散歩をしていた女性がクマに襲われた被害受け…今シーズン初 冬眠明けで活動活発化

北海道ヒグマ注意報等ポスターより
北海道は4月1日、北海道東部の厚岸町を対象に「ヒグマ注意報」を発出したと発表しました。
厚岸町では1日午前9時ごろ、厚岸町太田で、37歳の女性が犬の散歩をしていたところクマに襲われました。
女性は頭や足などにケガをしていてドクターヘリで搬送され手当を受けています。
現場にハンターが出動するなどしましたが、クマの行方は分かっておらず、捕獲されていないことから、道は「ヒグマ注意報」を出しました。

女性がクマに襲われた厚岸町の現場
期間は4月1日から30日までで、山菜採りなどの際は十分注意するよう呼びかけています。
ヒグマ注意報の発出は、2023年度になって初めてです。
【ヒグマ警報・注意報の発出基準】
■ヒグマ警報…市街地付近で、ヒグマによる人身被害が発生したとき
■ヒグマ注意報…市街地付近で、ヒグマが頻繁に出没、またはヒグマによる農業等の被害が発生し、一般住民への人身被害の発生が懸念されるとき。市街地付近以外で、ヒグマによる人身被害が発生したとき。

北海道による注意喚起のポスターより
ヒグマによる被害は、山菜採りとキノコ狩りが行われる、春と秋に多く発生しています。
このため道は今回の「ヒグマ注意報」に先立ち、4月1日から5月31日までを「春のヒグマ注意特別期間」に設定し、山菜採りやハイキング等の際は、ヒグマに注意するよう呼びかけていました。
【ヒグマに出遭わないたるの基本的ルール】
■野山に入る前には、市町村などのヒグマ出没情報を確認する
■単独行動は避け、複数で行動する
■鈴や笛など音の出るものを鳴らす
■ヒグマのフンや足跡を見たら、すぐに引き返す、など