113年の歴史に幕 「これが最後だから何としても乗りたい」JR北海道『留萌線』がラストラン 約1300人"別れ"惜しむ
歴史に幕を下ろすことになります。
JR北海道の留萌線の一部区間が廃止されることになり、3月31日がラストランとなります。
JR留萌駅の状況を伝えてもらいます。
(JR留萌駅から古沢哲也記者の中継)
こちらは留萌線上り方面のホームです。
この後、午後6時19分に発車する、深川行きの列車に乗る人や、ホームで列車の姿を写真に収めたいという鉄道ファンなど、多くの人々が集まっています。
この後の列車には約200人の方が乗車するとみられています。

留萌駅にはラストランを見送る留萌市民や鉄道ファンの姿が
また、3月31日はこれまでに、この駅を利用した人は約1300人だということです。

留萌駅で写真を撮るなど、大勢の人がラストランに訪れた
開業113年の歴史に幕を閉じる留萌本線は、2026年に完全に廃止されます。
まずは段階的な廃止を予定していて、今回は留萌駅から石狩沼田駅までの約35kmが廃止となります。
先程までホームに入るのを待っていた鉄道ファンは、「これが最後だから何としても乗りたい。海と山の景色が楽しめるこの列車は、北海道の中でも特に暖房が暖かく、ホッとする乗り物だった」と話していました。

最後の列車は、留萌市民がペンライトを振るなどして見送る
最後の列車は、留萌市民がペンライトを振り、地元の中学生と高校生の吹奏楽演奏に見送られ、午後8時20分に出発し、深川市に向かうことになっています。
八木 隆太郎 キャスター:「駅は街の顔だと思うんですが、今後、駅をどうしていくか、考えはあるのか?」
古沢 哲也 記者:「駅跡地の具体的な活用方法は現時点では未定です。現在、留萌市は駅から600m程の場所にある道の駅にアウトドアブランドのショップの誘致を進めています。市によりますと、まずは道の駅の活用を進め、その後に駅の敷地を活用し、一体的に街の賑わいを作り出して行きたいとしています」