「ずっとあってほしい」JR留萌線の一部"廃線"…最後「駅の味」惜しむファンも "バス"運行スタートへ
2023年3月31日朝の留萌駅です。
思い出の駅に別れを告げようと、市民や鉄道ファンが朝から長い列を作っていました。
駅の利用者は:「最終列車に乗って帰ろうかなと。待ち遠しいけどもう二度と乗れないのは残念」
駅の利用者は:「きちんと目に焼き付け記録に焼き付け、自分の中に留めたい」
留萌駅は1970年代までは、ニシンや石炭を運ぶため利用されてきました。

JR留萌線の一部"廃線"…市民や鉄道ファンで長蛇の列に
また札幌市や旭川市などに向かうためにも欠かせない存在でした。
駅の利用者は:「悲しいです。また乗りたいです」
駅の利用者は:「学校に行くのに毎日列車乗っていた。なくなったら寂しいよね。市なのに駅がなくなるって」
駅の利用者は:「残念です。留萌市民の足。不便さもあるけどそれ以上に寂しい」
廃線に寂しさを覚えているのは利用者だけではありません。
武蔵 照義さん:「寂しいですよね。それを一番感じます」
留萌駅の一角で20年以上営業を続けてきた立ち食いそばの店・店主の武蔵照義さんです。
武蔵 照義さん:「できれば、ずっとあってほしい。10年15年前から廃線になるのは聞いていた。とうとうやってきたな」

10年以上前から決まっていた廃線
今後は道の駅で営業を続けていく考えですが、駅の記憶は残り続けます。
武蔵 照義さん:「同じタレで家で食べても、なかなかこの味は感じない。 駅で食べるとおいしいと自分でも感じる。(駅の)雰囲気ですね」
武蔵さんの店には3月31日も朝から多くのファンが集まり、最後の「駅の味」を楽しみました。

名物”立ち食いそば”はどうなる?
さらに市民にとって重要なのは、廃線後の交通です。
4月1日からは既存のバスに加え、代わりとなるバスの運行が始まります。
しかし…。
駅の利用者は:「電車使った方が楽だったりするのかな」
駅の利用者は:「車がほとんどになるので。特に冬とか大変になるかなと思う」
そしてマチの顔をどうするかも大きな課題です。
市は、2024年度以降に駅舎の解体を行い、跡地にバスタミナールや社会教育施設を設置することを検討しています。

廃線後の交通・街の顔をどうするかも課題…
しかし、具体的な内容や設置時期は未定です。
駅の利用者:「物産展みたいのをやったら楽しいかも」
駅の利用者:「食べ物が充実するような若い人が来やすい施設になればいい」