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【怪文書また300万円の損害賠償請求】北海道内で72件 身に覚えのない不審なFAXが 実在の弁護士名乗るも脱字あり

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道内で相次ぐ不審なFAXの写し(提供:北海道警)

 北海道内で3月13日から16日までに、実在する弁護士を名のり300万円の損害賠償を求める不審なFAXが届いたという相談が相次ぎ、これまでに72件が確認されました。警察が注意を呼びかけています。

 「貴社に対する金300万円の損害賠償請求が認められましたが、令和5年■月■日現在お支払いいただけておりません」

 これは、道内の事業者に送られたFAXに書かれた文面の一部です。

 道内では3月13日から16日にかけて、実在する弁護士をかたり、事業所や公共施設のほか個人宅に損害賠償請求として300万円を指定の口座に振り込むことを求める不審なFAXが届いたという相談が相次いでいて、これまでに72件が確認されました。

 確認された主な地域・札幌市3件・中標津町25件・厚岸町7件・森町5件・せたな町5件この他、旭川市・小樽市・釧路市でも確認されています。

 道内では、3月8日にも同様の内容が書かれた不審なFAXが宗谷地方や上川地方などで計7件確認されていました。

 身に覚えがないため、いずれも警察に相談を寄せていて、3月16日の時点で被害は確認されていません。

 送信元はほとんど表示されておらず特定できていません。

 不審なFAXには、支払わなければ裁判所に強制執行の申し立てを行うと記載され、法律事務所や振込先の口座は実在しているものが記載されていますが、こうした事実はないということです。

 前回のFAXと記載されている内容はほとんど同じですが、今回は文書の冒頭に時候の挨拶が書かれていました。

 しかし、「早春の折、貴社におかれましては、ますますご繁栄のこととお慶び申しげます」とあり、文末で「あ」が抜けていて、脱字がありました。

 警察は、身に覚えのない請求には応じず、もしFAXが届いたら警察相談電話「#9110」まで相談してほしいと呼びかけています。

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