マスクの3年間…"卒アル"どうする?思い出づくりに学校も試行錯誤 生徒のプリプラやスマホ写真も活用

アルバムから写真を探す生徒
卒業生:「どこどこ?これだ!」「プリクラです!」
みんなで撮った写真を、プリクラやスマホで変顔にした写真まであるんです!
新映堂 岡田 嘉廣さん:「(卒業アルバムには)思い出を呼びさます一端の役割があると思うんです。それがマスクだけの生活でという、そんなアルバムにしたくないという思いで作業をしていた」

感染拡大の時期の「分散登校」
感染が拡大期していた時期に行われていたのが分散登校。
クラスの半数が自宅でリモート授業を受けるなど、教室の様子も一変しました。 さらに様々な行事が中止。
入学式や学校祭では親も校内に入れず、生徒だけで行いました。
そうした中で学校は思い出作りに力を入れてきました。
そのひとつが2年生時の見学旅行です。
1度は延期となりましたが、宿泊先を関西から長崎に変更するなどして2か月後に開催にこぎつけました。

時期を狙っていった見学旅行
小樽潮陵高等学校 加沢 雅裕 校長:「本当に行けるかどうか危惧をしましたね。1度は延期したのですが、その次延期をするのは、かなり受験勉強への準備を含めてかなり難しいだろうと」
感染が落ち着いてきた時期をねらって行った見学旅行。
マスク姿は多いものの、元気いっぱいに体を伸ばし、楽しさと喜びで瞳を輝かせた写真がたくさん掲載されています。
そして3月1日…。
卒業生:「学校生活に慣れ始めた矢先の緊急事態宣言による学校閉鎖は、私たちの不安をさらに大きくしました」
原則マスクを着用せずに行うとされた今回の卒業式。
家族の出席も2人まで許されることになりました。

学び舎を巣立っていく卒業生たち
小樽潮陵高等学校 加沢 雅裕 校長:「(今年の卒業生たちは)できる工夫を最大限してがんばっているんだろうと見ていた。そういうたくましさがある。精神的には、この子たちは将来すごい力を発揮するのではないか」
卒業生の家族:「窮屈な思いもしていたと思うんですけれど、皆で協力してがんばって来れたんだと思います」
卒業生:「これからマスクの無い生活が始まっていくかもしれないので、新たなステージの生活をマスク無しで生きていきたいと思います」
未来へ!前を向いた若者たちが学び舎を巣立って行きました。