【300万円の損害賠償請求】突然 身に覚えのない不審なFAXが届く…実在の弁護士かたり個人宅や業者に相次ぐ 北海道で7件

道内で相次ぐ不審なFAXの写し(提供:北海道警)
北海道内で3月8日、実在する弁護士を名のり300万円の損害賠償を求める不審なFAXが相次いで確認され、警察が注意を呼びかけています。
「貴社に対する金300万円の損害賠償請求が認められましたが、令和5年3月7日現在お支払いいただけておりません」
これは道内の事業者に送られたFAXに書かれた文面の一部です。
道内では3月8日、事業所や個人宅に実在する弁護士をかたり損害賠償請求として300万円を指定の口座に振り込むことを求める、不審なFAXが届いたという相談が相次いでいて、これまでに7件が確認されました。

道内で相次ぐ不審なFAXの写し(提供:北海道警)
■確認された7件の内訳
・上川地方の業者と市町村教育委員会
・宗谷地方の個人宅
・深川市の認定こども園と業者
・空知地方栗山町の個人宅2件
いずれも身に覚えがないため警察に相談が寄せられました。
このほかFAXには支払わなければ裁判所に強制執行の申し立てを行うと記載されています。
法律事務所や振込先の口座は実在しているものが記載されていますが、こうした事実はないということです。
警察は身に覚えのない請求には応じず、もしFAXが届いたら警察相談電話「#9110」まで相談してほしいと呼びかけています。

注意を呼び掛けている北海道警
(実際の文面)
【最終警告】損害賠償金の支払いのお願い】
弁護士の●です。
この度は過日東京地裁にて請求が認められました損害賠償金が未払いとなっていることについてご連絡差し上げました。
当職が原告代理人を務めました東京地方裁判所令和4年(ワ)第40298号にて貴社に対する金300万円の損害賠償請求が認められましたが、令和5年3月7日現在お支払いいただけておりません。
もし3月15日までに指定の当法律事務所の銀行口座までお支払いいただけない場合、同地裁に強制執行の申し立てを行わざるを得ませんので、どうか早急にご対応くださいますようお願いします。
皆様のご健勝をお祈り申し上げます。