アスリートに学ぶセカンドキャリア…サッカー・コンサドーレOBらが語った「人生を豊かにするチャレンジ」
チャレンジが人生を豊かにー

講演する曽田雄志さん(左)とサガン鳥栖の森谷賢太郎選手
「将来の選択肢や人生の幅を広げる」ヒントにと大学生や高校生らを対象にしたオンライン・セミナーが2月28日、北海道十勝管内浦幌町を拠点とする「十勝うらほろ樂舎(がくしゃ)」の主催で開催されました。
講師は現・北海道コンサドーレ札幌などで活躍した曽田雄志さんや石川直樹さん、兵藤慎剛さんら現役を含むアスリートの方々。
プロサッカー選手時代はコンサドーレでキャプテンもつとめるなどした曽田さんは「新しいアスリートのあり方」をテーマに講演。
「自分の最大化に目を向けると成長になり、できることが増えると楽しみになる。とにかくアクションをたくさんすることが自分の人生をすごく豊かにする。(自分は)めちゃくちゃでもいろんなことをしながら、楽しんでいて、生きている。そういう人間がいることも知ってもらいたい」と話しました。
北海道コンサドーレ札幌の歴代キャプテンの1人で2021年に現役を退いた石川直樹さんも登場。現在はメンタルコーチングをヨーロッパで学び、セカンドキャリアを踏み出している石川さんは今年から北海道コンサドーレ札幌アカデミーのマネジメントチーフにも就任。
プロサッカー選手で培ったことが今の活動に生きているとして「サッカー選手時代も今も何か課題を解決するとか、困難を乗り越えるとか、その繰り返しだと思う。常に“不安”や“怖いという感情”がセットだったが、モヤモヤは絶対なくならない。モヤモヤを持ちながら、向き合いながら、それでも一歩を踏み出す、全力でトライする、チャレンジすることが自己成長につながっていく」と熱弁しました。
「悩んでもいいんだよ」と言いたい

セミナーに参加した登壇者と参加者
さらに登場したのが早坂良太さん。2021年にプロサッカー選手を引退。Jリーグ最後のクラブ、そして引退した年も石川さんと同じ北海道コンサドーレ札幌でした。現在は佐賀県に法人を設立し、スポーツ振興に力を注いでいます。
「僕自身もモヤモヤしながらもやってきた。“悩んでもいいんだよ”ということを言いたい」と早坂さん。
「結果は残酷、僕も海外とか行きたかったが行けなかった。でも今までスポーツで培ってきたことを今後の人生で活かすことにシフトチェンジしているので後悔はない。うまくいかないことも多いと思うが、まずは自分が信じた道を一生懸命やり切る」。
「(うまくいかないときも)たぶん隣に仲間がいる。助けてもらって悩みを相談して、やっていくこと。本当に選択肢はいっぱいある。自分次第で変えられることがあると思う。内なるエネルギーを大事にしてやってくれたらと思う」と受講者にメッセージを送りました。
■一般社団法人 十勝うらほろ樂舎(がくしゃ)とは?
北海道浦幌町を拠点として2020年4月に設立。「持続可能な地域づくり」に必要な仕組みづくりや事業の創出に取り組む一般社団法人。地域とともに歩みながら都市の社会人や企業と連携する「新たな協働のカタチ」を軸として、関わりを持つ者同士が学び合い、次世代につなぎ続けられる社会をつくることを目指している。