釧路市動物園の人気ホッキョクグマ“ミルク”死ぬ 動物園のアイドルとして活躍 「寂しくて残念」の声も
全国にファンがいる人気者でした。
北海道・釧路市動物園で1日、繁殖が期待されていたホッキョクグマのメスの「ミルク」が死にました。
オスとのケンカが原因です。
二本足で立ち、愛くるしい姿を見せるホッキョクグマ。
後ろ足を水面に出して、優雅に泳いでいます。

2015年のホッキョクグマ「ミルク」
これは2015年に取材した、ホッキョクグマのメス「ミルク」の映像です。
SNSなどで人気を集め、釧路市動物園のアイドルとして、活躍していました。
1日午前11時半ころ、オスの「キロル」とケンカの末、死にました。
親子:「死んじゃったんだって。悲しいね…」

ミルクは首や頭などから出血…
動物園では、2018年から繁殖のために別々に飼育している2頭を同居させていました。2頭は年々仲が良くなり2023年で6回目の同居で、繁殖に向けて期待が高まっていました。
1日も最初は一緒に仲良くじゃれていましたが、突然ケンカになり、ミルクは首や頭などから出血する大ケガを負い死んだということです。

残念と話す人たち
釧路市動物園 藤本 智 獣医師:「ミルクに覆いかぶさるような様子で今までにないような状況でした」
釧路市民:「すごくでおちゃめでかわいかった。本当に寂しくて残念です」

展示が当面中止とのこと
キロルもケガをしていて当面、展示が中止となりました。
メスのミルクに対し、オスのキロルは約1・8倍の体重で、体力差は歴然だったということです。
釧路市動物園 藤本 智 獣医師:「何が問題だったのか検証を進めていかなくてはならない」
釧路市動物園は「誠に残念。再発防止に務めたい」とコメントを発表し、2日からミルクの献花台を設置しました。