2022年4月に起きた北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、事前の検査が不十分と指摘された日本小型船舶検査機構（JCI）が2月20日、業務改善計画を国に提出しました。

　知床半島沖で、26人が乗る観光船KAZU1（カズワン）が沈没した事故では、JCIは事故3日前の船の検査で、つながりづらい携帯電話への変更を認め、留め具に不具合があったハッチカバーの作動確認を省略していました。

　その後、係船ロープの状態の確認が不十分だったこともわかりました。

　2023年2月、国交省から業務改善指示を受けたJCIは2月20日、観光船など人を乗せる船舶を担当する専門部署や、検査業務の見直しに取り組む部署を新たに設置するなどの改善計画を国に提出。

　2024年3月までに可能なものから実行していくとしています。

※KAZU1の「ワン」は正式にはローマ数字