通学路が危ない!学校周辺はきれいなのに…"雪山"で見えない"歩道"がない 地域住民が警察に児童の『見守り』要請
降り続く雪が子どもたちに「危険」を及ぼしています。
日に日に高さを増す道路わきの雪山。警察官と地域住民が2月20日、通学路に立ち、児童とドライバーに交通安全を呼びかけました。
車道脇に高く積み上げられた雪山。
この季節の北海道では避けられない光景です。この雪山が小学校の通学路にも…
沼田 海征 記者:「小学校の通学路の歩道は1人分しか通れないほど狭く、雪山も高いので児童の目線では、後ろから来る車を見ることはできません」
児童の目線では通学路から車道の様子は全く分かりません。

小学校の通学路が通勤ラッシュの"抜け道"に
札幌・手稲区の小学校の近くで2月20日朝、登校する児童を、警察官や地域の住人らが見守りました。
沼田 海征 記者:「午前7時過ぎの新川通です。通勤時間帯とあって沢山の車が通っています」
前田北小学校の近くには交通量の多い「新川通」があります。朝の混雑を避け、小学校の通学路を抜け道として、走る車が多いといいます。

歩道が雪で埋まり、車道を歩く児童の姿も
さらに、問題は雪山だけではありません。
付近の住宅地では、さらに危険な場所も…
沼田 海征 記者:「除雪の追いついていない小学校近くの住宅地では、児童が車道を歩かないといけない状況となっています」
歩道が雪に埋もれ、車道を歩く児童の姿も…。
車道に出る際も、ギリギリまで車の様子を確認できず、事故につながる可能性があります。

車からは全く児童の姿が見えないことも
こうした状況を見かねた地域住人などから警察に注意喚起してほしいと要望があったということです。
札幌手稲警察署 西田 里加 地域課長:「交差点などでは車が来ていないかどうか、左右を見て登校してほしい。特に児童は背が低くて、通学路などでは(雪山の影響で)全く子どもの姿が見えないこともあるので、十分速度を落として、いつもより余裕をもって運転していただきたい」
このあと、学校では1、2年生を対象に、交通事故の防止も含めて、防犯教室が開かれました。
ドライバーからの見通しも悪くなる冬道。通学路周辺では、ドライバーも急な飛び出しに備えて十分な注意が必要です。