北海道知事「多くの漁船が操業する。暴挙だ」北朝鮮を批判 ミサイル落下の推定時刻と"同じ時刻"に"光る物体"の映像
防衛省によりますと、2月18日夕方、北朝鮮が「ICBM級」弾道ミサイル1発を発射し、北海道南部の渡島大島の西方に落下したと推定されます。
これまで、被害などの報告はありません。
ICBM級弾道ミサイルは、18日午後5時21分ごろ、北朝鮮のピョンヤン近郊から発射され、ミサイルは66分間飛翔し、午後6時27分ごろ、北海道の西の方角の日本のEEZ=排他的経済水域内に落下したと推定されます。
UHBが江差町に設置しているカメラには、同じ時刻に光る物体が落下するのが映っています。

SNSに投稿された光る物体の動画(提供:五稜郭駅ライブカメラ)
岸田首相:「北海道西側のわが国EEZ内に着水したとみられる」「今回の発射は、国際社会全体に対する挑発をエスカレートさせる暴挙だ。当然のことながら、厳しく抗議を行った」
この事態を受け、道庁も危機対策課で情報収集を進めています。
北海道では、18日午後8時半ころから鈴木直道知事も出席し、緊急のテレビ会議を行い、今後の対策などを協議しています。

北海道・緊急テレビ会議の鈴木知事(2月18日午後8時ごろ)
会議の中で鈴木知事は、「北朝鮮のミサイルは、今年に入って2回目。2022年は30回を超えた。2022年11月18日にはEEZ内に落下。わが国、国際社会を脅かすものである。今回は、本道付近に落下、道民の脅威になっている。渡島大島は多くの漁船が操業する。暴挙である」と厳しく批判しました。
また、「ニュースで"火の玉落下"を見た道民のみなさまは、不安に感じていることと思いますが、冷静な対応をお願いします」と呼びかけました。
一方、第一管区海上保安本部にも現在のところこのミサイルによる被害は報告されておらず引き続き警戒にあたるとしています。