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市役所にギャルがやってきた!お堅い職員も"インチキアニキ"に大変身? 「札幌あげ~!」…全国初の試みで発信力アップ

政治 社会 友だち追加

市長会見室が…怪しい雰囲気に

 薄暗い室内に鳴り響く軽快な音楽。

 いくつもの光の筋が赤、青、黄色と移ろいながら天井を彩りライブハウスさながらの華やかさを演出する。

 ここは札幌市役所19階の記者会見場。普段は、市長の定例会見や、各部局の記者会見が開かれる場所だ。

 「あげ~」「きゅん」「それな~~」「おっけ~」

 室内にはおよそ市役所とは思えない言葉が飛び交っている。

 マイクを握っているのはいわゆる"ギャル"。

 札幌市の職員がギャルからリアクションを学んでいた。

ギャルからご指導頂く行政マンたち

 2月16日、札幌市は全国の自治体で初めて、部内研修に「ギャル式ブレスト」を取り入れた。

 今回は広報部の部内研修として実施し、"ギャルマインド"を学べく職員10人が参加。

 2日間の日程で"ギャル"と一緒に大倉山ジャンプ競技場と時計台、テレビ塔を巡り、札幌市のより良いPR方法を考えるプログラムだ。

 ギャル式ブレストとは東京のCGOドットコムが作った独自のメソッドで、ギャルが企業や自治体の会議に参加し、直感的で忖度のないコミュニケーションを体験してもらうこと。

 上司や同僚に対して過度に気をつかったり、アイディアが小さくまとまったりするなど硬直化した考え方を打破し、自由な発想で意見を出し合うことを目指している。

ギャルからどんどんアイディアを取り入れるぞ~

 参加者はギャルからあだ名が付けられ、肩書や年齢に関わらず"タメ口"で話すことや、気分が上がるお気に入りの服を着たりアクセサリーを身につけたりすることがルールとなっている。

 そして参加者が学ぶギャルマインドの要素は「自分軸」「直感性」「ポジティブ思考」の3つ。

 CGOドットコムの総長、バブリーさんはギャルマインドについて「他人ウケより自分ウケ。好きなことを貫き、自分の欲望や直感に素直に従う勇気を持つこと」と説明する。

ギャルにかかれば「インチキアニキ」に大変身?

 市職員は"推し"のスポーツチームのユニフォームや好きなブランドの服を着たり、蝶ネクタイを身につけて参加し、ギャルから「インチキアニキ」や「ギャル男シェフ」などのあだ名をもらっていた。

 その"インチキアニキ"は研修を受けて「だいぶ心の中にギャルが住み始めてきた」と話し、"コナン"のあだ名をもらった男性職員は、「ギャルに会って最初は衝撃だったが、ポジティブさや直感性が素晴らしい」と笑顔を見せた。

ギャルマインドを取り入れた札幌市は今後どう変わっていくのか

 今回の研修を企画し、自身も参加した札幌市広報部の加藤修部長は「柔軟な発想や違う視点でモノをみる、前向きに考えることは重要。現状を発展させるために新しい取り組みをしたいと考えていた」と狙いを明かす。

ギャルマインドを取り入れた札幌市の広報部職員たちが今後、どのようなPRを展開するのか注目だ。

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