便利なスマホ 付き合い方に注意…"だらだら使い”で脳が疲労 「もの忘れ」の危険性も 脳神経外科医が指摘
スマートフォンなどのデジタル機器、便利でつい長時間利用しがちですよね。
でも、使い方によっては注意が必要だと指摘する専門家もいます。
ネット検索にゲームや動画、皆さんどれくらい使っているのでしょうか。
20代:「寝る前は結構使う。30分は使う。眠くなるまでやっているときもある。大体ゲームをやっている」
40代:「わからないくらい使っている。ちょっと手が空けば見る。風呂に持っていき、半身浴をしながら動画共有サイトや映画などを見ている」
20代:「仕事や通勤中に、だいたい3時間くらい使っている」

脳が疲れて整理整頓が追い付かない
使い方に注意が必要だと指摘するのは、「スマホ脳の処方箋」の著者で脳神経外科の奥村歩医師です。
脳神経外科 奥村 歩 医師:「スマホを使いすぎることで膨大な情報に脳がさらされてしまう。脳が疲れてしまって、整理整頓が追いつかない。必要なときに大切な情報が取り出せなかったり、自分のまとまった考えが出てこなかったりする」
使い過ぎによる脳の疲労が、もの忘れなどを引き起こす危険性があるというのです

65歳未満の「もの忘れ外来」の受診者が増加
奥村医師のクリニックの「もの忘れ外来」では、かつては受診者の9割以上が65歳以上の高齢者でしたが、この10年で65歳未満が5割にまで増えています。
この脳疲労が背景にあるのではと奥村医師は分析しています。
では、どんな使い方に問題があるというのでしょうか?

リフレッシュタイムにスマホを使うと…
脳神経外科 奥村 歩 医師:「スマホを使うのがだめなのではなく、上手に有効に使ったらいい。だらだらと、なんとなく空き時間にもスマホを見てしまう。ぼんやりしないといけないときにだらだら使ってしまう。それが脳に非常に良くない」
本来リフレッシュできるはずの入浴時や寝る前、トイレなどで、目的もなくだらだらと使うことを避けるべきだというのです。
脳を休ませる時間も大切なようです。