ナースコール「鳴らない」設定に…部屋から出られないよう…老人ホームで虐待や介護放棄 施設に”改善命令”
旭川市の住宅型有料老人ホームで職員が利用者の部屋のドアを開かないようにするなど虐待があったとして、市が運営会社に改善命令を出していたことが分かりました。
老人福祉法に基づく改善命令が出されたのは、旭川市の住宅型有料老人ホーム「グレイス神居」です。
旭川市によりますと、2021年5月から2022年9月にかけ、複数回に渡り、職員がナースコールを鳴らない設定にしたほか、ドアが開かないように机を置き利用者が外に出られないようにしたということです。

監視カメラの設置や夜勤職員の配置を見直すことに
施設の担当者は介護の放棄があったことを認める一方、「虐待などの意図からではなく、利用者が勝手に外に出てケガをしないようにと考えての事だったと思う」と話しています。
合同会社グレイス 下江 泰文 代表社員:「利用者とその家族には心配をかけた。大変申し訳なく思っている。二度と起こらないように対応する」
施設側は、監視カメラの設置や夜勤職員の配置を見直すとしています。