【カーリング】首位決戦にけりつけた藤澤五月「転ばないようにだけ意識」…日本選手権5日目

ロコ・ソラーレの藤澤五月選手 写真: (C) JCA IDE
カーリングの日本選手権(北海道北見市・アドヴィックス常呂カーリングホール)で、ロコ・ソラーレの藤澤五月選手がスーパーショットを披露。予選リーグの首位に立ちました。
ロコ・ソラーレは2月2日、予選リーグ首位で並ぶ中部電力と対戦、緊迫したゲームになりました。
2対2の同点で迎えた第4エンド、先攻のロコ・ソラーレはセンター線にストーンを集め中部電力にプレッシャーをかけます。
すると狭いエリアを狙った中部電力、北澤育恵選手のドローショットは僅かに伸びてNo.3にまで流れます。ロコ・ソラーレが不利な先攻で得点するスチールに成功、苦しい流れを断ち切ります。
さらに複数得点が欲しい第6エンド、失点のピンチで藤澤選手にスーパーショットが飛び出します。
ハウスの横のストーンにヒットさせると投げたストーンは横に飛んで相手のナンバーワンを弾き出しました。頼れるスキップのここぞのショット。苦しい場面の2得点でリードを広げます。
ロコ・ソラーレは第9エンドに同点に追いつかれますが、最終エンド、この試合、最後の1投を藤澤選手が決め切り大混戦に決着。首位決戦を制し5勝1敗、単独首位に立ちました。
■藤澤選手のコメント
Q.激戦を終えて
「(中部電力との対戦では)毎回こういう試合になっている。どちらかが“やらかさなければ”絶対こういう試合になって10エンドの最後の最後まで分からない、延長戦に行くような試合になる。次にまた決勝トーナメント、プレーオフでも対戦する可能性が大いにある。次にあたったとしてもしっかり我慢強く戦い切ることが大事だなと思っている」。
Q.第6エンドのショットは
「決まれば複数得点、ミスをすれば相手に得点というショットはスキップのショットには本当に多い。ピンチでもありチャンスでもある。過去何回もあってミスしたり成功したりだった。この大会に入る前も結構、あのショットの練習はたくさんしていたのでイメージ通りに投げられたかなというのはある」。
Q.第10エンド、決着をつける最後のショットはー
「最後はただ出せばいい。自分たちの投げた石もいらない。ただ、相手の石を出せばいいという一番簡単なショットになったが、まあ(投げるのが)私なので“ハイ、ころばないようにだけ意識していました”」。