月に一度の“夜のパン屋さん”? フードロス削減×働く場づくり目指す新しい取り組み

パンを選ぶ楽しさに協力できれば…
小澤さん:「マルシェのようなかたちの夜のパン屋さんとして違う客に販売してもらえるのはありがたいです。ひとつの意味合いだけではなくて、働く場の提供、客が(パンを)選ぶ楽しさに私たちにも協力できればということですぐに返事をしました」
夜のパン屋さんがこの日買い取ったパンは、札幌と石狩市のパン屋など合わせて、8店舗から57種類、211個。
一つずつ中身を確認して値札を貼っていきます。

顔の見えるかかわりができる仕事を…
「山の手ラウンドオレンジ…」
今回、初めて販売を担当する女性がいます。
中学生の子ども2人を育てるシングルマザーです。
普段はWEB制作の仕事をしていますが、子育てとの両立で社会から置いていかれるような閉塞感に苛まれることがあり、顔の見える関わりができる接客の仕事に手を上げました。
運営団体の平田 なぎさ 事務局長は、こうした人たちが働ける場所をつくっていきたいと考えています。

夜のパン屋さんによっていろいろな目的が果たせる
ビッグイシューさっぽろ 平田 なぎさ 事務局長:「(夜のパン屋さんは)一つのイベントで色々な目的が果たせる。目的のためにみんなで協力してやっていこうという気持ちがあれば、うまく回っていくと思う」

約1時間で完売!
日が沈み、寒さが厳しくなるなか開店した夜のパン屋さん。
店の外にまで長い列ができました。
訪れた人:「学校からの帰り道で、すごく並んでいてオシャレそうな雰囲気だった。1600円分、買っちゃいました」
訪れた人:「聞いたことのないパン屋さんの名前もあった。これを機会にいろんなところに行きたいと思った」
200個以上用意したパンは、約1時間で完売しました。
スタッフ:「完売でーす」

たくさんの人に来てもらってうれしかったと話す
販売担当したシングルマザー:「楽しかったですね。ライブ感がある。たくさんの人に来てもらえてうれしかった」
まちのパン屋さんから夜のパン屋さんへ。
フードロスの解消と働く場所づくりの取り組みは、始まったばかりです。